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2008年470級ヨーロッパ選手権

中村 健次氏/斎藤 愛子氏のレポートです
Photo:中村 健次
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リバ・デル・ガルダの古い街に有る門。
一歩街に入ると細い石畳の曲がりくねった道が古いイタリアを感じられます。

関連サイト:
大会全体のサイト
http://www.fragliavelariva.it/public_new/RegataDetail.asp?RegataID=169
   
最終成績  
女子 http://www.fragliavelariva.it/clientfiles/classifica/mrwomen.xls
男子 http://www.fragliavelariva.it/clientfiles/classifica/mrmen.xls

Index 2008年470級ヨーロッパ選手権のお知らせ

五輪前哨戦となる470ヨーロッパ選手権大会がイタリアのガルダ湖のリバで開催されます。日本からは五輪代表の松永・上野組、近藤・鎌田組、また松永組のトレーニングパートナーである石川・柳川組、近藤組のパートナーの原田・吉田組が出場します。

大会の日程
6月5−7日 受付と計測
6月8−10日 予選レース
6月11−14日 決勝レース、メダルレース

開催地
ガルダ湖はイタリア北部の湖水地方にあり、南北に50kmと細長い湖です。リバはその一番北に位置する小さな街ですが、イタリアセーリングチームの基地もあり、春にはOP級が250隻集まるイースターレガッタが開催されます。今年は470ヨーロッパ選手権の後にOPヨーロッパ選手権がありますが、湖特有の風が吹きます。最寄の年はベローナになりますが、ミラノ、ベネチアからもそれほど遠くありません。

大会のみどころ
5月に開催されたガルダウィークでは男子の松永組が優勝、女子は近藤組がイタリアに僅差で敗れて2位になった場所です。両チームとも、ガルダでの勝ち方を頭に入れての戦いになりますが、五輪代表チームは各国ともに1番良い艇をすでに青島へ送ってしまいましたから、2番艇での戦いになります。オーストラリアや南米からも代表チームが遠征していますが、イタリア、イギリス女子、ドイツ女子、オランダ女子など、特に女子チームでは五輪代表がこの大会に参加せずに青島へ早めに入る様子が伺えます。とはいえ、五輪本番前の最後の顔あわせになるでしょうか。成績よりも各チームの仕上がり状況に興味がもてます。

日本からは4艇、8選手(男子6名、女子2名)が出場します。
470級女子 
近藤 愛 ・ 鎌田 奈緒子 アビームコンサルティング
 
470級男子
松永 鉄也 ・ 上野 太郎 スリーボンド
石川 裕也 ・ 柳川 祥一 関東自動車工業
原田 龍之介 ・ 吉田 雄悟 アビームコンサルティング


Index 2008年470級ヨーロッパ選手権 第1日目

夏らしくないガルダ湖で、470ヨーロッパ選手権が始まりました。ヨーロッパ全体を覆う雲の影響で、雨が降る不安定な風の中、ガルダ湖で普段吹くよい風がないまま初日は1レースを行いました。

13時予定のスタートでしたが、遅れて、13時46分に女子がスタート、205度で設定されたレースでしたが、風が170-190度へ変化し、しかも4mが1mへとレース中に弱まった状況でした。

先にスタートした女子でしたが、「近藤組は様子を伺いながら、ミスの少ないコースどりで、1上マーク8位から、最後は5位まで順位をあげてきました。ガルダの左側の山を越えてくる風は安定せず、終始難しいコンディションでした。(中村健次談)」

男子は原田組が6位、石川組が10位を取りましたが、3グループで予選のため、各順位が3名ずついます。松永は初日からOCSをとった6艇の中にはいってしまい、出遅れの86位です。

湖上待機で風待ちしましたが、最初のレースがくしゃくしゃに終わったこともあり、運営は不安定なままの2レース目を避けたのか、16時には後日延期の旗があがり、初日は1レースで終わりました。

日本選手の成績:
 日本からは4艇、8選手(男子6名、女子2名)出場
 
 女子 21カ国33艇参加  グループ分けなし
 5位  近藤 愛 ・ 鎌田 奈緒子  アビームコンサルティング
   5
 
 男子 33カ国91艇参加 予選3グループ
 16位  原田 龍之介 ・ 吉田 雄悟  アビームコンサルティング
   6
 28位  石川 裕也 ・ 柳川 祥一  関東自動車工業
   10
 86位  松永 鉄也 ・ 上野 太郎  スリーボンド
   OCS
Photo:中村 健次
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松永・上野組

Photo:中村 健次
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第1レースのフィニッシュ前

 

 

Photo中村 健次
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第1レース5位でフィニッシュする


Index 2008年470級ヨーロッパ選手権 第2日目

2日目は、多少の延期がありましたが、ガルダらしい弱い南風で2レースを行いました。コースは170度設定、風は160度から10ノットで、13時45分頃に最初のスタートとなりました。ガルダは南北に細長い湖で、今日の風は東側の山を越えてくる風でしたから、相変わらずよくふれるため、難しいレースとなりました。

男子はトレーニングパートナーをつとめる若手2チームが思い切りのよいレースぶりで、勢いがあります。原田・吉田組は第2レースでトップをとり、トータルでも5位。石川・柳川組も13位です。代表の松永・上野組は今回のレースを使って本番までに試したいことをひとつずつつぶしていく作業をしていますが、1上マークまでのコース選択で当たりがなく、後半の追い上げはできているものの、順位につながっていません。競泳では水着の選択で騒ぎになっていますが、セーリングは道具にかかる要素がかなりあるので、入念な準備が重要です。

第2レースの近藤・鎌田組は、「女子も男子同様のレースコンディションでした。1上までのコースミスを挽回しようと攻めに攻めたレース展開でしたね。硬く走れば、もっと順位上げられるのに・・・と思いつつも、そこが彼女達の強さだと見ていました。第3レースはマーク位置、風のシフトなどをしっかり確認できた上でのスタート位置でしたから、安心してレースを見ることができる内容でした。アメリカ女子は本日2レースともトップでびっくりです。(中村健次談)」

日本選手の成績:
 日本からは4艇、8選手(男子6名、女子2名)出場
 
 女子 21カ国33艇参加  グループ分けなし
 5位  近藤 愛 ・ 鎌田 奈緒子  アビームコンサルティング
   5ー25−2
 
 男子 33カ国91艇参加 予選3グループ
 5位  原田 龍之介 ・ 吉田 雄悟  アビームコンサルティング
   6ー1−8
 13位  石川 裕也 ・ 柳川 祥一  関東自動車工業
   10ー6−6
 65位  松永 鉄也 ・ 上野 太郎  スリーボンド
   OCS−15−13

Photo:添畑 薫
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予選シリーズ前日。近藤・鎌田組、USAアマンダ艇と軽くお手合わせ。
Photo:添畑 薫
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予選2日目 女子2レース目のスタート時。33艇が並ぶ。

 

 

Photo:中村 健次
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近藤鎌田のスタート前の風チェック時のショットです。
カメラに笑顔で応えてくれました。
Photo:中村 健次
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松永上野のスタート前のセールチェックシーンです。

 

 

Photo中村 健次
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今日も雲が多くシーブリーズを吹かせてくれませんでした。


Index 2008年470級ヨーロッパ選手権 第3日目

男子の予選最終日となる大会3日目は、朝のうちに残っている北風(アルプスからの風)の中でレースを行うべく、午前9時にスタートを変更しました。しかし、ゼネリコやマーク移動などで、実際にスタートできたのは9時半、そして予定どおり吹いていた北風は10時を回る頃には無風となり、ノーレースとなりました。

一度陸へ戻ってから、11時半頃に吹き始めた南風(地中海からの風)で再度レースをはじめましたが、湖特有の風の通り道があるため、コースはトラペゾイドではなく、上下のソーセージコースを用いるように変更されました。「ガルダは水深が300m以上もあり、マーク移動をしないと帆走指示書に記載されています。(中村健次談)」

予選最終日となる男子は綺麗に入ったシーブリーズで3レースを実施し、石川・柳川組が安定した成績をとり、ゴールドフリートに残りました。前回の遠征時よりもスピードがよくなり、風をとりにいく思い切りのよいコースどりができています。原田・吉田組は今日の3レースともにスタートで出遅れてしまい、32位へ後退してしまいました。「松永・上野は、スタートはバッチリ決まっているのですが、現在テストしているメインセールが上手く使いこなせず、ボートスピードが上がらない事、そのせいかコース取りに自信が無く、ちょっとしたシフトに合せてしまい、美味しい風に到達するのが遅れると言う感じです。ガルダは地形の影響でシフトよりも風の強い場所に自分から行かなければいけない特殊な海面ですから。(中村健次談)」

女子も3レース行いましたが、近藤・鎌田組もスタートが悪く、スタート直後に逃げのタックをしなければならなくて、うまく風をとりにいくことができませんでした。
しかし、第6レースではスタートで出遅れたところにポート艇にぶつけられたにもかかわらず、1上マークはシングルでくるという執念のレースぶりです。上位陣が崩れた1日でしたから、トップと14点差の5位です。後半の粘りに期待しましょう。

日本選手の成績:
 日本からは4艇、8選手(男子6名、女子2名)出場
 
 女子 21カ国33艇参加  グループ分けなし 本日3レース
 5位  近藤 愛 ・ 鎌田 奈緒子  アビームコンサルティング
   5ー(25)−2−18−10−3
 
 男子 33カ国91艇参加 予選3グループ 本日3レース
 16位  石川 裕也 ・ 柳川 祥一  関東自動車工業
   10ー6−6−(12)−6−6
 32位  原田 龍之介 ・ 吉田 雄悟  アビームコンサルティング
   6ー1−8−23−17−(25)
 48位  松永 鉄也 ・ 上野 太郎  スリーボンド
   OCS−15−13−24−4−15

Photo:中村 健次
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470女子、予選第4レース目スタート
(天気が晴れて、綺麗なシーブリーズの中でレースが行なわれた)
Photo:中村 健次
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松永・上野スタート前の風チェックシーン

 

 



Index 2008年470級ヨーロッパ選手権 第4日目

決勝初日は13時スタート。195度の風12−14ノット、トラペゾイドのコースで、北側のハーバーに近いエリアで男女のゴールドフリート、遠いエリアで男子のシルバー、ブロンズが3レースを行いました。女子は3レース目が中止となり、2レースのみ成立しています。

第7レースは195度の設定で、11−14ノット、ガストがありましたが、どちらの海面もエリアの右側にある崖の影響で8割方右コースでした。第8レースは風が強まり、途中から山の上で雷雲が発生した影響で、雲からのガストでシフトが入りだし、順位の変動がアップウィンドでもダウンウィンドでも目立つ展開になりました。

男子は今日から決勝グループとなり、原田・吉田組は滑り込みセーフでゴールドフリートの31艇に残りました。しかしながら、今日は途中でスピンをバーストしてしまい、なかなか思うように走れませんでした。石川・柳川組は決勝に入ってもマイペースで17位につけています。松永・上野組はシルバーになりましたが、今やるべきことに集中しながら、シルバーの中で着々とトップに近づいています。

近藤・鎌田組は絶好調の1日で、最初の2レースで2−2、3レース目も1上マークをトップで回る、「本日敵なし」な走りを見せていましたが、女子の3レース目は途中で右の山の上にできた雲の影響で風が反対から吹き出して、第1下マークでN旗があがり中止となりました。「どの選手も右を狙ってレースを組み立てているけど、近藤も同じように右を選択している。決め手はマークアプローチで、近藤は絶妙なところで寄せてくるのが他チームよりも1つ上手という感じ。みんなよりも走る距離が短い。(中村健次談)」近藤・鎌田組は総合でトップと1点差の2位にあがりました。

日本選手の成績:
 日本からは4艇、8選手(男子6名、女子2名)出場
 
 女子 21カ国33艇参加  グループ分けなし 本日2レース
 2位  近藤 愛 ・ 鎌田 奈緒子  アビームコンサルティング
   5ー(25)−2−18−10−3−2−2
 
 男子 33カ国91艇参加 決勝3グループ 本日3レース
 17位  石川 裕也 ・ 柳川 祥一  関東自動車工業
   10ー6−6−(12)−6−6−(26)−10−25
 31位  原田 龍之介 ・ 吉田 雄悟  アビームコンサルティング
   6ー1−8−23−17−25ー(31)−21−23
 
 シルバーフリート
 2位  松永 鉄也 ・ 上野 太郎  スリーボンド
   (OCS)−15−13−24−4−15−2−13−2

Photo:中村 健次
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決勝初日1レース目・松永・上野、下マーク2位回航
Photo:中村 健次
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近藤・鎌田決勝2レース目上マークトップ回航
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石川・柳川組ゴールドフリートで頑張っています
Photo:中村 健次
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原田・吉田組のリーチング、回航後スピンバーストトラブル!!


Index 2008年470級ヨーロッパ選手権 第5日目

5日目、朝の予報は雷や雨。13時のスタート時に、風は170度からなのになぜかコース設定は195度。運営のよみどおりに風軸は右にシフトして、レースは途中からイーブンなコースとなり、男子2、女子3レースが行われました。右展開だった昨日とは異なり、今日はレース毎に良いコースサイドが変わり、選手には非常に難しいレース組み立てが要求された1日でした。左右のどちらものびて、両サイドともかわらないレースもありましたが、周囲をよく見ることと、思い切りよくいくことが必要でした。

男子の若手2艇はゴールドフリートでもまれています。前を走らせてもらえない厳しい展開になっています。シルバーフリートになって、めげぎみだった松永は、「僕達はシルバー落ちの中、徐々にいつもの調子を取り戻しつつあります。今日は、大雨の予報でしたが、良い天気で良かったです。明日も頑張ります。」とセールテストをしながらも、「松永、上野は、やはりテストしているセールを使い切れず、スピードが上がらないので、トップは獲れていませんが、レース展開は良く、成績も安定しています。(中村健次談)」

今日は男女ともにオーストラリアが爆走でした。男子はウィルモットが3位まであがってきたし、女子はトップに出ました。近藤・鎌田はスタートからよいところまで伸ばしてタックするのですが、エリア中盤のところに風が弱い場所があり、両サイドに吸収されてしまったり、今日は迷いが見られた1日でした。3レースとも崩してしまったので、トータルで6位になりました。

日本選手の成績:
 日本からは4艇、8選手(男子6名、女子2名)出場
 
 女子 21カ国33艇参加  グループ分けなし 本日3レース
 6位  近藤 愛 ・ 鎌田 奈緒子  アビームコンサルティング
   5ー(25)−2−18−10−3−2−2−14−21−19
 
 男子 33カ国91艇参加 決勝3グループ 本日2レース
 21位  石川 裕也 ・ 柳川 祥一  関東自動車工業
   10ー6−6−(12)−6−6−(26)−10−25−21−(31)
 31位  原田 龍之介 ・ 吉田 雄悟  アビームコンサルティング
   6ー1−8−23−17−25ー(31)−21−23−31−15
 
 シルバーフリート
 2位  松永 鉄也 ・ 上野 太郎  スリーボンド
   (OCS)−15−13−24−4−15−2−13−2−3−3

Photo:中村 健次
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上マークを5位で回航のシーン。その後順位を上げ3位でフィニッシュ。
Photo:中村 健次
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昨日と似たコンデションでありながら、ちょっとした事で順位を落とし、厳しい1日でした。

 

 



Index 2008年470級ヨーロッパ選手権 第6日目

決勝の初日に3レースを行っていましたが、帆走指示書に「毎日レースする」と記載されていることもあり、6日目は1レースのみ行いメダルレース前までの12レースを終了しました。朝方大雨が降り、雲が残っていたせいか、スタート予定時刻の13時になっても北風が吹いていました。

風向10−30度、14ノットで、南側の海面では風が安定していたので定時スタート。松永・上野組は第1レグでのタック回数が多かったせいか、1上マークを7位で回航しましたが、ダウンウィンドでは1マーク手前で伸びた左サイド(ノージャイブ)を選択し、スピンをジャイブアップした上位チーム6艇と離れました。この選択が的中して1下では4位にあがりました。さらに、2上のアプローチでは、オーバーセールしていた上位チームの下手から攻めて、一気にトップになりました。フィニッシュ手前で2番手に抜かれるも、スターボタックの権利を生かしコース外に追い出す事に成功し、トップでフィニッシュすることができました(写真)。松永組はトータルでもシルバーフリートのトップにあがりました。

北側の海面でスタートを試みていた男女ゴールドフリートは結局、そのエリアでは風向が安定しないためにレースができず、南側のエリアでのレースが終わった後にそちらへ場所を移動して1レースを行いました。晴れ間がでてからは風がやや落ちてしまいました。近藤・鎌田組は下4番手からスタートし、左海面でレースの組み立てを考えましたが、結局右に風がシフトしてしまい、第1マークはフリートの中盤で廻りました。しかし、ランニングで上位に追いつき(写真混戦下マーク)、その後上手く右海面のシフト&ブローを掴みフィニッシュでは3位まであがりました。「まわりが混戦でどたばたしている時に淡々とレースに集中できるのはやっぱり強みだと思いました。(中村健次談)」近藤組は6位でメダルレースに残りました。

最終日に上位10艇はメダルレース、11位以下の艇はファイナルレースを行います。

日本選手の成績:
 日本からは4艇、8選手(男子6名、女子2名)出場
 
 女子 21カ国33艇参加  グループ分けなし 本日1レース
 6位  近藤 愛 ・ 鎌田 奈緒子  アビームコンサルティング
   5ー(25)−2−18−10−3−2−2−14−21−19−3
 
 男子 33カ国91艇参加 決勝3グループ 本日1レース
 22位  石川 裕也 ・ 柳川 祥一  関東自動車工業
   10ー6−6−12−6−6−26−10−25−21−(29)
 31位  原田 龍之介 ・ 吉田 雄悟  アビームコンサルティング
   6ー1−8−23−17−25ー31−21−23−31−(OCS)−15
 
 シルバーフリート
 1位  松永 鉄也 ・ 上野 太郎  スリーボンド
   (OCS)−15−13−24−4−15−2−13−2−3−3−1

Photo:中村 健次
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大混戦の第1下マークを10番手で回航するが、一気にフィニッシュは3位にジャンプアップ!!
Photo:中村 健次
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トップフィニッシュは気持ちいいです!!そしてシルバーフリートのトップに

 

 



Index 2008年470級ヨーロッパ選手権 第7日目(最終日)

最終日のガルダ湖は、前日の大雨で周囲の山頂には雪が積もりました。気温も低く、とても夏とは思えない風景でした。10位以内の選手によるメダルレースと11位以下の選手によるファイナルレースは強風の中で行われ、男子はオープンクラスになるオーストラリアのウィルモット・ペイジ組が1位、女子はオーストリアのフォグル・チロ組が1位となりました。ヨーロッパ圏外からの選手を除いてヨーロッパ選手権タイトルがでるため、男子の優勝は現ワールドチャンピオンのエイシャー・ウィリス組(イギリス)となります。

ヨーロッパ選手権
男子
(1st) Wilmot / Page (AUS) Open Championship winner
1位 Aisher / Willis (GBR)
2位 Coster / Coster (NED)
3位 Kliger / Gal (ISR)

女子
1位 Vogl / Flatscher (AUT)
2位 Rol / Thilo (SUI)
(3rd) Rechichi / Parkinson (AUS) Open Championship 3rd
3位 Dekleva / Mauces (SLO)

メダルレースに残った近藤・鎌田組は6位でフィニッシュし、トータルもそのままかわらずに6位でした。男子はファイナルレースでもトップをとった松永・上野組がシルバーフリートの1位になり、トータル順位では32位でした。松永は今回使いきれなかった道具を修正するのか、もとに戻すのか、本番へ向けての準備が鍵になります。

1週間のシリーズの中で、途中近藤・鎌田組が2位にあがった時には優勝したら・・・と盛り上がったときもありましたが、翌日の3レースを総くずれで、優勝争いから脱落となりました。北京五輪まで50日をきりましたが、本番をイエールのときのように最後まで淡々と戦えるように、キールへの遠征と現地での練習を重ねます。6月25日からのキールウィーク(ドイツ)には470女子の近藤組と49erの石橋組が参加します。470ヨーロッパ選手権は7日に及ぶ長いレース期間でしたが、応援をいただきありがとうございました。

日本選手の最終成績:
 日本からは4艇、8選手(男子6名、女子2名)出場
 
 女子 21カ国33艇参加  メダル/ファイナルレース 
 6位  近藤 愛 ・ 鎌田 奈緒子  アビームコンサルティング
   5ー(25)−2−18−10−3−2−2−14−21−19−3−6M
 
 男子 33カ国91艇参加 メダル/ファイナルレース
 22位  石川 裕也 ・ 柳川 祥一  関東自動車工業
   10ー6−6−12−6−6−26−10−25−21−(29)−10
 31位  原田 龍之介 ・ 吉田 雄悟  アビームコンサルティング
   6ー1−8−23−17−25ー31−21−23−31−(OCS)−15−OCS
 32位  松永 鉄也 ・ 上野 太郎  スリーボンド
   (OCS)−15−13−24−4−15−2−13−2−3−3−1−1


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