● レース情報 / Race Informations |
斎藤 愛子氏のレポートです
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斎藤 愛子
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http://www.2007qdregatta.com/ 日程表 (PDF)
2007青島インターナショナルレガッタ
青島は日本からも近く、山東半島の南側、古くから日本とも交流があり、日本企業も多々工場をかまえている、中国の中ではヨーロッパ風の街です。来年の北京五輪では、セーリング競技だけが北京ではなく青島で競技を行います。 五輪本番を想定しての競技運営や施設の具合をテストする意味で、運営側にとっても非常に重要な大会ですが、青島の気象条件は1年の間に3週間の夏シーズンがあり、そこで行う競技のための調査は7月中旬から8月の間しかできないため(他の季節はコンディションが違いすぎるため)、参加各国にとっては五輪本番の最後の準備レースとなります。49カ国からの参加ですが、まだ国枠がとれていない艇も出ているため、本番のときの150%くらいの規模です。
日本チームは7月末から気象調査のチームが入り、現地でおもに潮流のチェックをしてきました。70年ぶりという連日雷雨や濃霧で何も見えない海での調査は苦労がありましたが、選手も8月3日から到着し始め、大会前に調整を行いました。本日、プラクティスレースが予定されており、明日からレースが始まります。
プレ五輪ですので、各種目1カ国1艇の参加枠で、日本からは9種目がエントリーします。
日本からの参加選手:
470級女子 近藤 愛 ・ 鎌田 奈緒子 アビームコンサルティング 470級男子 山田 寛 ・ 中村 健一 SLED 49er級 石橋 顕 ・ 牧野 幸雄 福岡ヨットクラブ(Team Believe) RSX級男子 富澤 慎 関東自動車工業 RSX級女子 小菅 寧子 ジェイ・ウィル・パートナーズ Star級 鈴木 國央 ・ 和田 大地 和歌山セーリングクラブ・日吉染業 レーザー級 飯島 洋一 飯島木型 ラジアル級 石川 あゆ美 ベネッセコーポレーション イングリング級 重 由美子・堀内 真優美・秋山 富喜江 玄海セーリングクラブ
2007青島インターナショナルレガッタ 第1日目
2007青島インターナショナルレガッタ 第2日目
本日は時々雨がぱらつく中で全クラス2レースを行いました。470女子の近藤・鎌田組は2−1と今日の2レースをまとめ、昨日の9位と合わせて3レース終了で総合2位にあがりました。スピードもよかったし、潮や風をよく理解してレース展開を組み立てていました。イングリングの重・堀内・吉田組、RSX女子の小菅は総合8位につけています。
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(写真をクリックで拡大)レーザー級第一レースのスタート1分前。雨雲がやってきては小雨が降り、風がシフトして、なくなり、忍耐のいるレースでした。 青島付近に停滞している前線にむかって、日本を覆っている高気圧の縁から湿った風が入ってきたため、青島は雨雲の通り道になって、雲ができては雨、降った後は風が弱まり、また雨雲ができて・・・という不安定な1日でした。南東の風が4-6ノットであがったりさがったりしている状況でしたが、1.5ノットの潮はレース途中で転流もあり、右から流れていたかと思うと、今度は左という具合に変化にとんでいました。しかしながら、どちらかというと、潮どまりの時間帯で行われたレースもあったので、風のやや強い塊を上手にうけて走った艇が上位に入っています。潮を優先に考える時間帯と、風を優先に考えてレースを組み立てる時間帯がありました。複雑なコンディションの中でのレースでしたが、日本選手は比較的落ち着いてとりくめた1日だったと思います。
明日は予備日の予定だった49er、470男女もレースがあります。従って、日本チームは全員が明日も2レースを行う予定です。台湾付近にいる台風の動きが気になりますし、前線と熱帯低気圧が合わさっていく中、雨も予報されています。今年は、とにかく不安定な天気の青島です。
本日の成績:
日本からは9艇、15選手(男子8名、女子7名)出場します。 470級女子 22カ国参加 本日2レース 2位 近藤 愛 ・ 鎌田 奈緒子 アビームコンサルティング 9−2−1 470級男子 24カ国参加 本日2レース 16位 山田 寛 ・ 中村 健一 SLED 20−8 49er級 23カ国参加 本日2レース 18位 石橋 顕 ・ 牧野 幸雄 福岡ヨットクラブ(Team Believe) 5−22−22 RSX級男子 30カ国参加 本日2レース 13位 富澤 慎 関東自動車工業 13−10 RSX級女子 21カ国参加 本日2レース 8位 小菅 寧子 ジェイ・ウィル・パートナーズ 12−5 Star級 17カ国参加 本日2レース 14位 鈴木 國央 ・ 和田 大地 和歌山セーリングクラブ・日吉染業 12−14 レーザー級 36カ国参加 本日2レース 21位 飯島 洋一 飯島木型 31−10 ラジアル級 30カ国参加 本日2レース 26位 石川 あゆ美 ベネッセコーポレーション 18−26 イングリング級 13カ国参加 本日2レース 8位 重 由美子・堀内 真優美・吉田 亜紀 玄海セーリングクラブ 10−5
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(写真をクリックで拡大)飯島選手は第2レースの1下マークまで3位をキープしましたが、フィニッシュまでに少しずつ抜かれて10位になりました。
2007青島インターナショナルレガッタ 第3日目
「待ちくたびれた1日は、結局ノーレース」 大会3日目は49erが12時、RSX男女が14時、他のクラスが13時のスタート予定でしたが、11時には各エリアごとに回答旗が上がり始め、全クラス陸上待機となりました。15時頃には多少風もでてきましたが、日没が19時前だと、スター級やイングリング級のようにエリアが遠いとハーバーを出てからレースをスタートするまでに2時間が必要になります。16時前から遠いほうのエリアから順番に後日延期となり、朝一番から最後まで待たされた49erが延期決定で、本日終了となりました。
昨年もこんなふうに待機で終わる日がありました。今年は49カ国が参加するうち、12カ国がエアコン付きのコンテナをハーバー内に持ち込み、暑い中で風待ちが多くなる青島対策をしっかりたてているのがわかります。もちろん、日本チームもMOLサポートのリーファーコンテナを改造して、コンテナ内部では空いた時間を利用して水野トレーナーが選手のマッサージやストレッチを行ったり、みんなで雑談しながらベンチで休んでいます。一番たよりになるのは冷蔵庫で、飲物を冷やしたり、冷凍したり、便利に活用しています。汗だくで表からコンテナに入った時には、涼しくて、気持ちがいい空間にほっとしています。
明日は今日と同じスケジュールがそのまま順延になっています。待ちくたびれた1日ではありましたが、これぞ青島という印象もありました。明日から天気が崩れるようです。
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(写真をクリックで拡大)コンテナ内にはマッサージベッドを置くスペースもあり、せまいながらも、レース前のストレッチを中心に水野トレーナーが選手をみてくれます。
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(写真をクリックで拡大)誰の足あ黒いか・・・なんて話をしながら、待ち時間に涼しい場所でリラックスできるのはありがたいです。
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(写真をクリックで拡大)このコーラ飲んでいいですか?と冷蔵庫をあさるのはRSXの富澤選手。次の日のドリンクを冷やして帰れるのも便利です。冷凍庫ではペットボトルの水を凍らせています。
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(写真をクリックで拡大)中が殺風景だったので、潮データをカラーで貼りだしました。毎日、レースをしながら、潮の勉強をしています。青島では何が起こっているのか、だいぶわかるようになってきました。
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(写真をクリックで拡大)左が貨物を入れてきたコンテナで、右がリーファーコンテナ。日本チームの冷房コンテナです。
2007青島インターナショナルレガッタ 第4日目
午前8時半に青島を雷雲が通過し、雷をともなった激しい雨が降りました。予報では1日中そんな天気の繰り返しになるはずでしたが、雲の通り道は少し内陸だったようで、レースエリアはそのあと晴れて、スターを除く全クラスが予定どおり2レース(49erは3レース)を行いました。スターは1レースのみでした。 470女子では近藤・鎌田組が変化の多い海面をスピードよくうまく走り、4−2でまとめて、総合トップに出ました。2位のオーストラリアとは1点という僅差ですが、大柄のヨーロッパ勢が苦戦するコンディションで、軽風のスピードでは負けませんし、近藤の持ち味の落ち着いたレース展開がよく出せています。RSX女子の小菅もトップレベルの選手が苦戦している中で、7位につけています。今日は東からの風で、潮は東へ向かって最大1.6ノットで流れていました。レーザーのBエリアでは1上マークまで8分、ランニングが22分という恐ろしくダウンウィンドの比率が多いレースでした。潮にばかり気をとられていると、東からでも75度とか左から入るパフを逃したり、110度への右ふれにのりおくれてしまったりします。青島では6ノット吹いていると風がある気がします。段々と感覚がまひしているようです。
RSX男子の富澤は総合12位ですが、トップ選手が揃う中、自分よりもランクが上の選手に混ざって健闘しています。スター級も今日は7位をとりました。470男子は42条でパンピング・ロッキングの違反を2回とられてしまい、第4レースはDNFとなりました。
全種目、スケジュールよりも遅れているため、明日も予備日のクラスはありません。
本日の成績:
全種目、5海面でレースとなり、しかもスタートは12時に早まり、3レースを行います。(レーザー、ラジアルは2レースのみ)。
日本からは9艇、15選手(男子8名、女子7名)出場します。 470級女子 22カ国参加 本日2レース 1位 近藤 愛 ・ 鎌田 奈緒子 アビームコンサルティング 9−2−1−4−2 470級男子 24カ国参加 本日2レース 20位 山田 寛 ・ 中村 健一 SLED 20−8−24−DNF 49er級 23カ国参加 本日3レース 17位 石橋 顕 ・ 牧野 幸雄 福岡ヨットクラブ(Team Believe) 5−22−22−17−20−13 RSX級男子 30カ国参加 本日2レース 12位 富澤 慎 関東自動車工業 13−10−13−11 RSX級女子 21カ国参加 本日2レース 7位 小菅 寧子 ジェイ・ウィル・パートナーズ 12−5−14−5 Star級 17カ国参加 本日1レース 13位 鈴木 國央 ・ 和田 大地 和歌山セーリングクラブ・日吉染業 12−14−7 レーザー級 36カ国参加 本日2レース 28位 飯島 洋一 飯島木型 31−10−31−34 ラジアル級 30カ国参加 本日2レース 18位 石川 あゆ美 ベネッセコーポレーション 18−26ー12−16 イングリング級 13カ国参加 本日2レース 11位 重 由美子・堀内 真優美・吉田 亜紀 玄海セーリングクラブ 10−5−10−11
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(写真をクリックで拡大)コンテナから出てきたのは中村健次コーチ。雨でも中は除湿をかけて、快適です。
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(写真をクリックで拡大)レーザーは艇が多いだけでなく、差がほとんどないため、1つのミスが順位を落とすことにつながります。飯島選手は上位陣のテンポの速いレース展開にあわせきれず、なかなか自分のレースをさせてもらえていません。
2007青島インターナショナルレガッタ 第5日目
「曳航の1日」 今日も青島は風が弱く、全種目レースができませんでした。14時半以降に予定されていた49er級以外は全部1度か2度、沖へ出たのですが、結局、十分な風がないと判断され、15時過ぎに後日延期の旗があがりました。
Bエリアのラジアル女子は90度、95度、100度とコースを設定し、僅かに岸沿いに吹く風を使ってレースをスタートしようと試みたものの、1.5ノットで流れる追い潮で、ゼネリコになった後で風もおちてしまい、結局レースはできませんでした。
明日は全エリア12時スタート予定で3レースを行います。Aエリアのウィンドサーフィンと49erだけは、風の強さに合わせて、どちらが先にスタートするかを決めます。1日おきにしかレースができていませんが、明日は台風の影響が少しあり、今日よりも強い風になるのではないかと思われます。待ちくたびれることに覚悟してやってきた青島ですが、リラックスと緊張とを上手にコントロールできないといけません。北京五輪にむけて、ひとつの課題になるでしょう。昨日青島に到着し、今日は470女子のエリアに応援にかけつけた山崎会長も、「こんなコンディションに慣れておかないといけない。オリンピックは結局、この条件でレースがあるのだから・・・」と、青島流になれるよう、選手にはっぱをかけていました。
明日は10ノットくらいまであがる南の風が予報ででています。期待するわけではありませんが、何とか、レースができるコンディションになることを願います。
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(写真をクリックで拡大)曳航してハーバーを出発し、曳航して戻ってくる・・・そんなことを2回やった1日でした。
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(写真をクリックで拡大)昨日、山崎会長が青島に到着。今日は海へ出て、470女子のレースを応援に行くはずでしたが、残念ながら、曳航だけで終わってしまいました。
2007青島インターナショナルレガッタ 第6日目
「日没までレース」
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(写真をクリックで拡大)日没直前にレースが終了し、ハーバーへの帰着を急ぐ49er。 20日は全クラス12時スタート予定で朝9時過ぎからハーバーにいたものの、10時にはスタート延期で陸上待機を示す回答旗があがりました。12時前に49erがA海面でレースのために海上に出ましたが、期待していた海風が入らず、一度、ハーバーへ戻ってきました。14時30分にはBとC海面の待機が終わり、その後、A海面の49er、16時を過ぎてからDとE海面が海に出て、1ないし2レースを行いました。最後のクラスがレースを終えてハーバーに戻ったのは日没の後で、もう周囲は真っ暗。青島の夜景をみながらの片付けとなりました。
2レースを行った470男女では、女子の近藤・鎌田が今日は2つ悪いレースとなり、総合で3位に後退しました。とはいっても、不安定なコンディションの中、トップにたったオーストラリアも2レース崩しており、差は僅か3点です。明日、落ち着いて建て直しをして、メダル圏内に踏みとどまってほしいものです。また、イングリングが6位をとり、10位にあがりました。
レースは終盤に入りましたが、6レースを終了しなければメダルレースになりません。今日、レースができなかったRSX男女、1レースを実施したスター、レーザー、イングリングは明日、何とかレース数をこなして、6レース以上にもっていかなければなりません。
明日21日は全クラス12時スタート予定です。台風崩れの熱帯低気圧が北へあがってくれば南東からの風が期待できるかもしれませんが、とにかく、風が必要です。今日は朝一番のチームリーダー会議で日没までレースをやるから覚悟するように言われていましたが、本当に日没をすぎても海にいるなんて、信じられないほど、長い1日でした。明日も、覚悟していかなければならいのでしょうか。青島はたいへんな場所です。
本日の成績:
470級女子 22カ国参加 本日2レース 3位 近藤 愛 ・ 鎌田 奈緒子 アビームコンサルティング 9−2−1−4−2−11−12 470級男子 24カ国参加 本日2レース 21位 山田 寛 ・ 中村 健一 SLED 20−8−24−DNF−10−19 49er級 23カ国参加 本日3レース 19位 石橋 顕 ・ 牧野 幸雄 福岡ヨットクラブ(Team Believe) 5−22−22−17−20−13−20−22−6 RSX級男子 30カ国参加 本日0レース 12位 富澤 慎 関東自動車工業 13−10−13−11 RSX級女子 21カ国参加 本日0レース 7位 小菅 寧子 ジェイ・ウィル・パートナーズ 12−5−14−5 Star級 17カ国参加 本日1レース 13位 鈴木 國央 ・ 和田 大地 和歌山セーリングクラブ・日吉染業 12−14−7−10 レーザー級 36カ国参加 本日1レース 33位 飯島 洋一 飯島木型 31−10−31−34ー33 ラジアル級 30カ国参加 本日2レース 21位 石川 あゆ美 ベネッセコーポレーション 18−26ー12−16ー24−16 イングリング級 13カ国参加 本日1レース 10位 重 由美子・堀内 真優美・吉田 亜紀 玄海セーリングクラブ 10−5−10−11−6
2007青島インターナショナルレガッタ 第7日目
21日は12時スタート予定で各クラスレースエリアへ向かいましたが、海風が強くなり始めたのは13時を過ぎてからで、それまでずっと海上待機となりました。130度からの風が入ってからは、潮も追い潮にかわり、レーザーとラジアルは3レース、その他のクラスは2レース、49erはRSXの後にスタート予定で陸上待機していましたが、結局レースがありませんでした。この結果、470男女、RSX男女、スター、49erは今日で全体のレースが終了となり、トップ10艇だけが明日のメダルレースに進みます。レーザー、ラジアル、イングリングは明日も引き続き全体レースを行い、23日がメダルレースとなります。 470女子は近藤・鎌田がトップと17位をとり、総合2位になりました。17位は捨てレースになりますが、上位6艇は10点差の中におり、トップのウクライナとも2点差です。メダルレースは倍の得点になり、捨てることができないので、明日が大一番の勝負になります。
風が弱くてレースができていなかったRSX男女は今日2レースを行い、小菅が7位、富澤が10位で、両種目とも、メダルレースに残ることができました。男子の富澤は強豪の香港や、優勝候補といわれていたイギリスを逆転して10位にあがりました。女子の小菅も昨年は僅差でメダルレースに進出できませんでしたので、今年は大きなミスなく、今日は2位もとることができました。RSXは男女ともに五輪国枠を獲得している種目です。
イングリングも今日は7−3とまとめ、総合7位にあがりました。明日、3レースを予定していますので、更なる踏ん張りを期待します。
メダルレースはハーバーの堤防のすぐ沖にAエリア、その横にBエリアを設けて行います。オリンピック本番を想定してのレースとなります。RSXは中国が強い種目なので、明日は岸壁に一般観客が大勢集まりそうです。日本は470女子の金メダルがかかっています。日本からも応援をよろしくお願いします。
本日の成績:
470級女子 22カ国参加 本日2レース 2位 近藤 愛 ・ 鎌田 奈緒子 アビームコンサルティング 9−2−1−4−2−11−12−1−(17) 470級男子 24カ国参加 本日2レース 19位 山田 寛 ・ 中村 健一 SLED 20−8−24−(DNF)−10−19−8−11 49er級 23カ国参加 本日レースなし 19位 石橋 顕 ・ 牧野 幸雄 福岡ヨットクラブ(Team Believe) 5−22−22−17−20−13−20−22−6 RSX級男子 30カ国参加 本日2レース 10位 富澤 慎 関東自動車工業 (13)−10−13−11−2−11 RSX級女子 21カ国参加 本日2レース 7位 小菅 寧子 ジェイ・ウィル・パートナーズ 12−5−(14)−5−2−11 Star級 17カ国参加 本日2レース 13位 鈴木 國央 ・ 和田 大地 和歌山セーリングクラブ・日吉染業 12−(14)−7−10−11−12 レーザー級 36カ国参加 本日3レース 34位 飯島 洋一 飯島木型 31−10−31−34ー33−25−(35)−28 ラジアル級 30カ国参加 本日3レース 23位 石川 あゆ美 ベネッセコーポレーション 18−(25)ー12−16ー24−16ー17−24−24 イングリング級 13カ国参加 本日2レース 7位 重 由美子・堀内 真優美・吉田 亜紀 玄海セーリングクラブ (10)−5−10−11−6ー7−3
Photo:斎藤 愛子
(写真をクリックで拡大)この間までアメリカスカップのチームニュージーランドでバックアップスキッパーをやっていたイギリスのベン・エインスリーは昨年に続き、フィンでプレ五輪を爆走中です。
Photo:斎藤 愛子
(写真をクリックで拡大)ニュージーランドのラジアル級のアレー選手はトップの黄色●にスマイリー顔を書いてしまいました。
2007青島インターナショナルレガッタ 第8日目
「470女子の近藤・鎌田組が銀メダル」 22日は470男女、RSX男女、スター、フィン、トルネード、49erの上位10艇だけによるメダルレースが行われ、日本は470女子で近藤・鎌田組が銀メダル、RSX女子の小菅が8位、RSX男子の富澤が10位に入り、最終成績となりま
した。470女子は途中まで近藤組がライバルのオーストラリアをリードし、最終マークを先行して回りました。余裕のリードで、このままなら金メダルだと誰もが思っていました。ここから、オーストラリアは青島に来て初めて吹いた15ノットの風の中、浅い海でたつ巨大な波に載せてもの凄いサーフィングをみせ、近藤組を逆転。そのままなら、まだ近藤がリードだったのですが、フィニッシュライン上で写真判定でもしなければならないほどの接戦で1つ前をいくイスラエルを抜いて、近藤と同点になりました。同点なら、メダルレースで勝ったほうが勝ちですから、オーストラリアが金、日本は銀メダルになりました。「同点で負けたのは本当に悔しいです。(鎌田)」「でも、あのオーストラリアのダウンウィンドは、本当に凄かった。自分達も負けない走りをしなければ・・・角度をおとして、波に載せて。次までにできるようになります。(近藤)」
RSX女子は小菅が5位で入りましたが、メダルレースでトップをとったニュージーランドのバーバラ・ケンドール(バルセロナで金、アトランタで銀、シドニーで銅の女王です)に逆転されて8位になりました。しかし、上位陣が揃うなかで、微風でもメダルレースの強風でも互角に走れたことは、今後の大きな自信になると思います。
RSX男子の富澤はメダルレースのスタートで出遅れてしまったものの、よいスピードで走り、8位をとりました。初めてのメダルレースも持ち前の度胸で思い切りできたので、これから大きな大会で更に上位を狙っていけると思います。
レーザー級、ラジアル級は残念ながら、メダルレースに残ることができませんでしたが、イングリング級は総合10位でメダルレースに残ることができました。明日、13時スタートの予定です。重選手はアトランタ五輪で470女子の銀メダリストですが、イングリング級に転向してからは、初めてのメダルレースになります。
明日がセーリングの五輪テストイベントの最終日になります。
本日の成績:
470級女子 22カ国参加 本日メダルレース 2位 近藤 愛 ・ 鎌田 奈緒子 アビームコンサルティング 9−2−1−4−2−11−12−1−(17)ーM10 470級男子 24カ国参加 19位 山田 寛 ・ 中村 健一 SLED 20−8−24−(DNF)−10−19−8−11 49er級 23カ国参加 19位 石橋 顕 ・ 牧野 幸雄 福岡ヨットクラブ(Team Believe) 5−22−22−17−20−13−20−22−6 RSX級男子 30カ国参加 本日メダルレース 10位 富澤 慎 関東自動車工業 (13)−10−13−11−2−11ーM8 RSX級女子 21カ国参加 本日メダルレース 8位 小菅 寧子 ジェイ・ウィル・パートナーズ 12−5−(14)−5−2−11−M10 Star級 17カ国参加 13位 鈴木 國央 ・ 和田 大地 和歌山セーリングクラブ・日吉染業 12−(14)−7−10−11−12 レーザー級 36カ国参加 本日2レース 33位 飯島 洋一 飯島木型 31−10−31−34ー33−25−(35)−28−15−24 ラジアル級 30カ国参加 本日1レース 23位 石川 あゆ美 ベネッセコーポレーション 18−25ー12−16ー24−16ー17−24−24ー(26) イングリング級 13カ国参加 本日3レース 10位 重 由美子・堀内 真優美・吉田 亜紀 玄海セーリングクラブ 10−5−10−11−6ー7−3−(12)−12−11
Photo:中村 健次
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2007青島インターナショナルレガッタ 第9日目(最終日)
プレ五輪最終日は13時からラジアル級、レーザー級、イングリング級のメダルレースがありました。今日も東の風が10ノットと、秋の気配が漂よい始めた青島では、ここ一番のコンディションになり、白熱したレースが展開されました。 初めてメダルレースに進出した重・堀内・吉田組はスタートから岸沿いのコースをとり、岸壁につらなる大観衆が見守る中、6位で最初のマークを回りました。トップのアメリカと2位のイギリスは1点差で優勝を争っていたのですが、アメリカはスタートで飛び出してしまっていたため、失格となり、イギリスが楽に逃げ切る形で金メダルを獲得しました。重組は8位でフィニッシュしましたが、トータルは10位でかわりませんでした。強い国しか青島にきていないイングリング級でしたから、強豪の中でもまれた1週間のレースは大きな収穫でした。松山コーチは、「だいぶ走れるようになってきた。あと少しのスピードがあれば、互角に戦えるんだけど・・・」と、孤軍奮闘で新しいクラスに挑戦してきた苦労が少しずつ結果につながり始めた手ごたえを感じていました。
プレ五輪は11種目のうち、イギリスが6種目で金、銀1個という圧倒的な強さを見せた大会でした。イギリスは団結力が強く、チーム全体が一丸となって青島の風と潮を制覇しようと努力をしています。しかし、オーストラリア、フランスを筆頭に他の国も総力をあげてイギリスを逆転しようと必死です。日本は470女子が銀メダルをとりましたが、同点でオーストラリアに負けた悔しさが残りました。来年こそ、表彰台の中央に日の丸があがるように、イギリスを見習って強い団結力をもったセーリングチームにしていきたいと思います。今回はRSX男女とイングリングもメダルレースに残りました。470男子も途中で審判から42条違反でペナルティーをとられてから苦しい展開になりましたが、メダルレースに残れる力は十分にもっているクラスです。メダルレースに残れる種目は入賞や表彰台が狙える種目ですから、あと1年、
本日の成績:
代表選考をし、強い選手が五輪本番で青島に挑戦できるよう、今後もしっかり活動していきたいと思います。今年は大会前に潮の調査を行い、レースエリアへの影響はだいぶ把握できるようになりましたし、海風のパターンもいくつかに分類し、早々と秋になっていく天候の変化もとらえることができました。来年の本番に向けて、昨年と今年のデータを見直して、イギリスチーム以上に青島の風を把握できるようにバックアップスタッフもがんばります。青島の風はヨーロッパ人よりも、日本人のほうが得意なはずだと思います。これからは厳しい代表選考が始まりますが、勝ち抜いて、代
表になった選手は強い気持ちをもって青島へ来ることが期待できます。今年の結果を土台にして、セーリング競技は更なるステップアップを目指します。
長いレース期間中、応援いただいた皆様、ありがとうございました。
470級女子 22カ国参加 2位 近藤 愛 ・ 鎌田 奈緒子 アビームコンサルティング 9−2−1−4−2−11−12−1−(17)ーM10 470級男子 24カ国参加 19位 山田 寛 ・ 中村 健一 SLED 20−8−24−(DNF)−10−19−8−11 49er級 23カ国参加 19位 石橋 顕 ・ 牧野 幸雄 福岡ヨットクラブ(Team Believe) 5−22−22−17−20−13−20−22−6 RSX級男子 30カ国参加 10位 富澤 慎 関東自動車工業 (13)−10−13−11−2−11ーM8 RSX級女子 21カ国参加 8位 小菅 寧子 ジェイ・ウィル・パートナーズ 12−5−(14)−5−2−11−M10 Star級 17カ国参加 13位 鈴木 國央 ・ 和田 大地 和歌山セーリングクラブ・日吉染業 12−(14)−7−10−11−12 レーザー級 36カ国参加 33位 飯島 洋一 飯島木型 31−10−31−34ー33−25−(35)−28−15−24 ラジアル級 30カ国参加 23位 石川 あゆ美 ベネッセコーポレーション 18−25ー12−16ー24−16ー17−24−24ー(26) イングリング級 13カ国参加 本日メダルレース 10位 重 由美子・堀内 真優美・吉田 亜紀 玄海セーリングクラブ 10−5−10−11−6ー7−3−(12)−12−11-M16
Photo:斎藤 愛子
(写真をクリックで拡大)メダルレースはオリンピックマリーナの防波堤のすぐ外にコースを設定し、観客は岸壁からレースを観戦することができます。チケットは160元だそうです。イングリングは中国が活躍し、歓声があがりました。
Photo:斎藤 愛子
(写真をクリックで拡大)イングリングのメダルレースには重・堀内・吉田組が出ました。1上マークを6位ですが、トップのアメリカがリコールで(アメリカチームの応援団からは悲鳴があがり、イギリスからは勝利のおたけびがあがりました。)、2番手のイギリスの優勝が決まりました。メダルレースはカットできませんので、アメリカは4位に後退しました。
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(写真をクリックで拡大)プレ五輪の審判に入っていた大谷さんは、「お疲れさん。メダルレースの練習ができてよかったね」と重チームを激励していました。期間中は審判と選手が英語以外で話しをすることが禁止されていますので、大会終わり、ほっとした会話でした。
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(写真をクリックで拡大)青島でレースに出ることが、またひとつ上を目指す目標になった重選手。
アトランタ五輪の時から使っている半そでのパドジャケが青島では使い勝手のよいアイテムでした。大会で配布されたビブは女子選手にはとても大きく、ナショナルチームのビブを着てのレースでした。
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