● レース情報 / Race Informations |
斉藤 愛子氏のレポートです
成績表 Result (PDF File) 470 (W) RSX (M) RSX (W) LASER LASER RADIAL Seahopper SR
English Notice of Race (PDF File) Entry Form (PDF File) Entry list (PDF File) Japanese レース公示 (PDF File) 参加申込書 (PDF File) エントリーリスト (PDF File) 受付時間の延長に関して (PDF File) ※9月5日レース公示差し替え。変更箇所については、追加、修正を赤字にて表記しています。
江ノ島オリンピックウィーク2007 第1日目
江ノ島オリンピックウィーク2007 第2日目
9月8日、午前9時にRSX男女のスタートを皮切りにオリンピックウィークのレースが始まりました。南西200度からの風が15ノット前後吹く中、470男女、レーザー、ラジアル、シーホッパーSRは3レース、RSX男女は先に2レスを行い
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斎藤 愛子
(写真をクリックで拡大)470のスタート。30艇が揃う中、200度、18ノットの風でスタートしました。3レースを実施。
1度陸へ戻ってから再度出艇して1レースを行いました。波が大きく、ジュニア選手達はおもしろいやら、凄い疲れるやらでたいへんな1日でしたが、ワールドチャンピオンのオーストラリアチームは疲れたといいながらも、吹きのコンディションでオールトップをとって満足そうでした。しかし、3レース目は関・柳川組と抜きつぬかれつの接戦を展開。波のあるダウンウィンドで気迫のパンピングの差で関は競り負けてしまいました。女子の近藤・鎌田組は男子に負けない走りで上位に食いついています。レースをやるたびに強くなっていくたくましさを感じます。
RSX男子は富澤が3レースとも断トツでフィニッシュしました。「吹きでの走りは、カスカイスでつかめたものがありました。こうやってみたら・・・と思ったことが、今日はきちんと出せて、いい走りでいけました。」。また、女子の小菅も力強い走りをみせ、男子と対等にレースをしていました。3レース目でトップをとった須長はカスカイスでも吹きの走りで上位をとっていましたから、女子もカスカイスでスピードアップした印象があります。今日のコンディションは1月にニュージーランドである世界選手権のタカプナと似ていますから、次の世界大会へ向けて、また楽しみな走りがみられました。
レーザー級では飯島がオールトップの快走でしたが3レース目はトップでフィニッシュしながらもOCSでした。大学生の安田、韓国のキムもスタート後は良い走りを見せましたが、前半だけで息切れしてしまい、気がつけば飯島がリードをひろげていく展開です。初日は飯島がOCSを数えますから、永井が総合トップです。ラジアル級は石川が波に必死にくいついていくがんばりをみせ、苦手の強風でも克服するのだという意思の強い走りを見せていました。SRでも高校生、沖縄でSRに乗る大学生、将来の国体選手目指す中学生達が波にまけじと接戦を展開しています。
470級男子
1位 ウィルモット・ペイジ組(オーストラリア) 3点
2位 関 一人・柳川 祥一(関東自動車工業) 7点
3位 松永 鉄也・上野 太郎(Three Bond) 14点470級女子
1位 近藤 愛・鎌田 奈緒子(アビームコンサルティング) 3点
2位 吉迫 由香・大熊 典子(ベネッセコーポレーション) 6点
3位 井嶋 千寿子・加藤 彩香(東亜建設工業) 10点RSX級男子
1位 富澤 慎 (関東自動車工業) 3点
2位 リー(韓国) 6点
3位 小川 達朗 (旭化成) 9点RSX級女子
1位 小菅 寧子 (ジェイ・ウィルパートナーズ) 4点
2位 須長 由季 (ミキハウス) 5点
3位 大西 富士子 (桜美林大学) 9点レーザー級
1位 永井 久規 (豊田合成) 6点
2位 沖西 祥宏 (エス・ピー・ネットワーク) 8点
3位 安田 慎之介 (鹿屋体育大学) 10点ラジアル級
1位 石川 あゆ美 (ベネッセコーポレーション) 3点
2位 才木 雪代 (光セーリングクラブ) 7点
3位 長谷川 哲子 (静岡大学) 8点シーホッパーSR級
1位 横田 貴寛 (江ノ島ジュニア) 3点
2位 蛭田 加奈子 (琉球大学) 6点
3位 鈴木 祥朗 (江ノ島ジュニア) 9点明日は9時半から4レースを予定しています。本日同様にいいレースができることを期待します。
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斎藤 愛子
(写真をクリックで拡大)「3レースは疲れたよ。最後は関と競り合って、最後のマークで抜いたけど、すごい疲れた。」と、本日のレースが終了しだい、すぐに帰宅したのは、ウィルモット(オーストラリア)でした。
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斎藤 愛子
(写真をクリックで拡大)シーホッパーSRで参加の少年達もお疲れでした。「凄い波で・・・」
江ノ島オリンピックウィーク2007 第3日目
9日は午前9時半から470男女が4レース、他のクラスは3レースを行い、2日間で合計6ないし7レースを行うことができました。
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斎藤 愛子
(写真をクリックで拡大)吉迫と接戦の末、女子1位になった近藤・鎌田組。 470男子はオーストラリアの走りが他を圧倒していました。弱めの風で行われた第4レースでは日本の前田・谷川がトップをとりましたが、他のレースは途中でリードされていても、最後にはトップで入る安定したレース展開を見せました。
470女子は吉迫・大熊が軽風域のレースでがんばり、近藤・鎌田に1点差と迫る接戦でした。このところ、近藤組が抜け出した印象もありましたが、2艇の争いは、まだまだ最終選考会が終わるまで続くのだと思わせる吉迫・大熊の粘りでした。
レーザーは永井が軽風域でがんばり、いいレース展開をみせて、リコールが響いた飯島をおさえて優勝しました。女子のラジアルは、「昨日、すっごい、悔しくて、今日は気合いれて頑張りました。」と才木が石川を逆転して優勝しました。
RSX級は男子の富澤がオールトップで、女子の小菅も1回だけ2位で優勝しました。強風、微風で技術、体力ともに他をリードする2名ですが、世界との差を縮めていく意味でも、牽引車として、がんばってほしいものです。
シーホッパーSR級は江ノ島ジュニアクラブの横田選手が1位、女子は琉球大学の蛭田選手が1位になりました。中学生、高校生は今日の風では持ち前の力を出し切ったバトルを展開していました。
台風で幕開けとなったオリンピックウィークですが、合計6ないし7レースができました。来年は海外からのエントリーがより多くなり、ジュニアクラスのエントリーも増えることを期待します。
470級男子
1位 ウィルモット・ペイジ組(オーストラリア) 10点
2位 関 一人・柳川 祥一(関東自動車工業) 21点
3位 松永 鉄也・上野 太郎(Three Bond) 25点470級女子
1位 近藤 愛・鎌田 奈緒子(アビームコンサルティング) 9点
2位 吉迫 由香・大熊 典子(ベネッセコーポレーション) 10点
3位 井嶋 千寿子・加藤 彩香(東亜建設工業) 19点RSX級男子
1位 富澤 慎 (関東自動車工業) 5点
2位 リー(韓国) 19点
3位 上野 一也 19点RSX級女子
1位 小菅 寧子 (ジェイ・ウィルパートナーズ) 5点
2位 須長 由季 (ミキハウス) 11点
3位 大西 富士子 (桜美林大学) 13点レーザー級
1位 永井 久規 (豊田合成) 7点
2位 飯島 洋一 (飯島木型) 12点
3位 沖西 祥宏 (エス・ピー・ネットワーク) 13点ラジアル級
1位 才木 雪代 (光セーリングクラブ) 7点
2位 石川 あゆ美 (ベネッセコーポレーション) 7点
3位 長谷川 哲子 (静岡大学) 13点シーホッパーSR級
1位 横田 貴大 (江ノ島ジュニア) 7点
2位 蛭田 加奈子 (琉球大学) 8点
3位 鈴木 祥郎 (江ノ島ジュニア) 13点
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(写真をクリックで拡大)今日の江ノ島は始めのうち霧で、風が弱く、うねりのある海面。「青島
みたい・・・」とオリンピック本番の場所とよく似ている印象がありました。
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(写真をクリックで拡大)RSX男子でオールトップの富澤。関東自動車工業のロゴは、「走れ、
マコト!」と、ぶっ飛びの矢印です。
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(写真をクリックで拡大)RSX男子、左から富澤、リー、上野の3名。強風、微風、波の中での走りに加えて、残り1レグで5位からトップまで死に物狂いでパンピングして抜いてくる気迫が富澤のオリンピックウィークの収穫でした。
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(写真をクリックで拡大)RSX女子の小菅。ワールドで負けた須長に強風で走り負けない、微風では絶対にパンピングをやめない、と、小菅も根性見せた走りでした。
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(写真をクリックで拡大)470男子はオーストラリアのスマートなレース展開に圧倒されたレースでした。この後、中国へ練習に出かけましたが、オリンピック本番の準備が始まり、思い出すのはアテネでの関・轟の活躍で、今度は絶対に負けないと、徹底した準備を考えているそうです。
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(写真をクリックで拡大)女子1位は近藤・鎌田組。今回は吉迫・大熊組が軽風域でいいレースをしていたため、最終レースが終わっても、接戦で負けているのでは・・・と、久々にはらはらした姿をみせていました。でも、終わってみれば、エース健在です。
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(写真をクリックで拡大)レーザーは永井(左)が飯島(中央)を抑えて優勝。弱めの風では持ち前のレースセンスで粘りました。飯島は肝心なところでOCSがあるので、飯島の軽風の波のコンディションと合わせて、克服課題です。3位の沖西(右)はJSAFのSAILING FUN DVDの中で、沖縄で練習中にくじらに遭遇したシーンがあります。世界初の映像ですから、ぜひ、ご覧ください。
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