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2007年49erクラス全日本選手権大会
兼2008年北京オリンピック代表国内選考

斎藤 愛子氏のレポートです

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Index 2007年49erクラス全日本選手権大会兼2008年北京オリンピック代表国内選考
Photo: 49er協会
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トップをいく橋本組の赤いスピン。大声援でした。
11月24-25日の2日間、江ノ島ヨットハーバーをベースに、49er級全日本選手権兼2008年度NT選考レースが開催されました。参加は4艇と少なかったのですが、オリンピックの国枠獲得を目指して毎日練習に励む轟・高橋組(関東自動車工業)、枠目指してオーストラリア遠征を繰り返しながらレベルアップをはかる石橋・牧野組(Team Beleave)、NTに入らないと世界選手権に出してもらえない城・梅田組(SPネットワーク)、とことん49erが好きな橋本・滝沢組が軽風の中で順位が入れ替わってばかりの激バトルを展開してくれました。

2日間、大庭レース委員長は、もの凄いハードスケジュールで、しかも微風の中でレースを強行しました。風があればスタートし、途中でなくなってしまったら、ノーレース。1m吹いていれば、オリンピック本番の青島をイメージしてレースは行う・・・選手はそういうテクニックが必要だという強いポリシーをもっての強行でした。

初日は石橋組が3レースすべてでトップをとる快走で、弱い風の中でもとめずに、上手に走りました。轟組はメンセールのリーチがまっすぐにつまっていることも多く、あせりもでて苦労していました。城組も同じく、これで3位だとワールドに行かれないというプレッシャーに逆に押しつぶされてしまったかのように、苦しんでいました。そんな中、毎日の仕事から解放されて週末の49erセーリングをこよなく愛する橋本・滝沢組は、技術的には未熟ながらも、第2レースでは一時トップを走る場面もあり、赤いスピンが上マークで一番にあがったときには運営(ジュリーボートも含む)一同、思わず歓声をあげてしまったしだいです。49erという難しいディンギーは敬遠されがちなのですが、橋本選手は社会人になってからもずっとチャレンジを続けています。オリンピックを目指すだけが49erではなく、自分の技量をアップさせて、ワールドへ出たい、そんな希望を持ち続けているメンバーに日本の49erは支えられています。

Photo: 49er協会
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まもなくスタート。軽風でもしっかり走れるのが49erです。
初日のレース中に、今度は名誉会長になられた荒井さん、理事長の高野さん、事務局の高清水さん、応援の斉藤と4名が江ノ島神社に安全祈願に行きました。今回の総会で、日本に49erが上陸してからずっと協会を支えてくださった荒井会長が交代され、山下新会長のもとでオリンピック国枠の獲得、何としても青島へ選手を送ることを誓ったしだいです。山下会長はオリンピックも大切ですが、何よりも一番大切なことは、選手が安全に事故なくセーリングを楽しむことと、安全祈願がスタートとなりました。その後、総会、理事会を行い、夜は恒例の宴会がスタート。49erを盛んにするために、日本でワールドをやろうと各テーブルで盛り上がりました。2010年に横浜でできないかって、かなり具体的なアイデアまで出ています。でも、やっぱりワールドは江ノ島だよね・・・おひれがついて、話はどんどん膨らんでいきまし
た。

2日目は朝なら北風があるから、スタートを9時半、結局、それから15時半まで7回スタート、途中で中止になったのが2レースあり、5レースを行い、合計8レースで全日本は無事に終了しました。5レース目まで連続トップをとった石橋組はそこからぷっつりきれてしまい、課題を残しながらも、全日本連覇。NTにも1番当選です。石橋組のサポートをしている原コーチは、「1m以下の風でスピードをつけるために上りすぎたり、ラルになったのをヘダーと勘違いしてタックしてしまったり、練習で感覚を磨いていかなければならないことがたくさん見つかりました。」。6レース目からは轟組が3タテでしたが、時すでに遅く、2点差で追いつくことができませんでした。りきみすぎの城組が3位、2日間で足がつりそうになりながら中腰トラピーズでがんばった橋本組が4位となりました。本音をいうと、3位の城・梅田組にも、ぜひ世界選手権に挑戦してほしいです。1年前に江ノ島に活動ベースを移してきたときにはハーバーから出ることができないほど、苦心してセーリングしていたものですが、今年のカスカイスでは日々技量があがっていくのを見ていますから、世界選
手権へいくことも上達の過程ではないかと見ていました。若いチームで、この先日本でワールドをやる頃にはエース格にならなければいけない存在なので、ここで、もうひとふんばりしてほしいと願います。

1月2日からオーストラリアのメルボルンでスタートするワールドでは五輪参加枠の残り5つの座を狙って8カ国が争うようになります。石橋組、轟組ともにゴールドフリートの25艇に入り、枠をとった上で、高いレベルの代表争いをしてくれるよう、運営に携わったメンバー一同、応援しています。

Photo:49er協会
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選手よりも運営メンバーのほうが多いかも。魅力たっぷりの49erなんです。
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安全祈願にいきました。事故なく、がんばれますように。
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江ノ島神社は凄い混雑でした。海の神様ですから、しっかり守ってくださいね。
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「パパ、頑張れ!」、昨年のベビーブームで子供の写真を携帯で見せ合うパパ達が5名もいる49erです。
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荒井さん、ありがとうございました。福岡へ転勤になっても、名誉会長として支援をよろしくお願いします。
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かなりエキサイトしてきた最終レースのスタート。石橋組は少しお疲れか。
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とにかく、49erはかっこいいです。470に飽きたら、一度は乗ってみて!
Photo:49er協会
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49erのクルー達はイケメンですよぉ!後ろむいてぇ!


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