● レース情報 / Race Informations 

2007年度ナショナルチーム選考レース
兼 テストイベント(プレ五輪)代表選考 

斎藤 愛子氏のレポートです
Photo:斎藤 愛子
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大会の横断幕

必要書類:(PDFファイル)
レース公示 ※レース公示の変更がでました。22.保険、23 RSX女子の枠の部分で変更があります。
参加申込書
2007年度ナショナルチーム数および2007年度ナショナルチーム選考レースにおける各艇種の選考数について
エントリーリスト
 
以下成績表:(PDFファイル)
470級男子 レーザー級男子 ウィンドサーフィンRSX級男子
470級女子 レーザーラジアル級女子 ウィンドサーフィンRSX級女子

Index 2007年度ナショナルチーム選考レース 第1日目
アビームコンサルティング
2007年度ナショナルチーム選考レース(兼プレ五輪代表選考)
Photo:斎藤 愛子
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定刻どおり10時にスタートするつもりで海上にでましたが、北風がなくなってしまい、AP+H旗があがり、いったんハーバーへ戻りました。

今年一番の寒気というものの湘南・葉山は北風が止んで、スタート予定の10時には海上が無風となり、いったん海へ出たレース艇はすべてハーバーへ戻りました。陸上で風待ちの後、14時20分から470男子、女子、レーザーの3クラスがAエリアで2レ−ス、少し遅れてからラジアル女子とRSX男女がBエリアで1レースを行いました。

470男子3−10ノットのシフティーな風で2レースを行い、特に2レース目は比較的安定した10ノットの風が吹いている間に第2レースができました。初日は気合十分の関・柳川組がトップにたちました。2位以下は混戦です。

470女子は2レースを行い、男子の5分後にスタートしただけなのに、後半は風にむらができ、エアポケットのように風のないエリアに吸い込まれてしまった艇が落ちてしまい、順位の変動が激しい結果となりました。結果、上位3艇が同点で並んでいます。
吉迫組、近藤組は昨年の世界選手権の成績から、すでにNTに決まっていますが、1艇しか枠のないプレ五輪の代表の座を目指して参加しています。

エリアBはAよりも岸に近く、風が弱かったこともあり1レースのみ行いました。

選考レースは毎日、最大3レースを行う予定です。明日も午前10時スタート予定です。

成績は上部に掲載。
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スロープに並ぶRSX級。いつでもスタートできるように、スロープでスタンバイです。
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少しゆったり気分の陸上待機です。この後、13時11分に回答旗が降りて、14時23分から470男子、470女子、レーザーはそれぞれ2レースを行いました。
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今年一番の寒気といいながらも、湘南・葉山沖は富士山が霞みの中に見えて、気温9度、暖かい南東からの風でした。レーザー級は永井選手がトップ回航。
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2レースを終えてハーバーへ戻りました。オレンジ色の夕日にセールが光っています。


Index 2007年度ナショナルチーム選考レース 第2日目
第2日 「どのクラスも激戦です」

Photo:斎藤 愛子
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朝から風待ちで陸上待機。470女子の田畑・福井組は、これまで田畑の クルーを勤めた栗田が肩の故障で手術をうけ、回復するまでセーリングできないた め、急遽別ペアでの参加となりました。
第2日は朝から風が弱く、南が吹き出した11:50まで陸上待機になりました。今 日はエリアBのほうが風が安定しており、RSX男女とラジアルは3レース、エリア Bの470男女とレーザーは2レースを行いました。

各クラスとも4レースを終了していますが、470男子の関・柳川組、RSX女子の 小菅が少しだけ抜け出ている以外、各クラスとも大接戦が続いています。少ない艇数 での緊迫したレースは選手のメンタルを強くしますし、1点の重みが後半になってか らひびいていくものです。これから選考枠の争いになると、本当にシビアな1点にな ります。

本日はセーリングチームジャパン(ナショナルチーム)を支援してくださるスポン サーやサプライヤーが6社、総勢24名がレースの応援に来てくださいました。暖冬 そのもの、2月というのに気温が10度を超える中、南から吹き出した10ノット前 後のコンディションで選手の気合が入った戦いぶりを楽しんでいただけたようです。 この走りが北京へ続いて、この中の誰かが表彰台の中央に立てるように頑張りますか ら、どうか応援をよろしくお願いします。

日没後、気温が下がってから突風が吹き出した葉山ですが、明日も午前10時スター ト、3レースを予定しています。北海道を低気圧が通過し、前線が日本列島から東へ 抜けてしまえば、明日は北風が強い中でレースが始まるのでしょうか。寒さとの戦い になりそうです。
成績は上部に掲載。

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昨日よりも整列してスロープに並べて風待ちするRSX級。潮が引いていますが、今日は大潮です。
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470男子でトータルトップの関・柳川組。今日も気合を入れて出艇していきます。
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470男子、第3レースのトップはアジア大会代表の山田・中村組。第4 レースも4位に入り、総合3位に浮上。
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470男子、第4レースのトップは関・柳川組。スタート後、左からの2 20度のブローを最初につかんで、1上からトップにたち、フィニッシュは1艇だけ ダントツ。後方で団子状態の大接戦が展開されています。
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今日はセーリングチームジャパン(ナショナルチーム)を支援してくださ る企業6社総勢24名が2隻に分乗してレース観戦しました。次第に強まる南風の 中、白熱したレースを楽しんでいただけ、ますます応援していただけそうです。
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2隻目のスポンサーボート


Index 2007年度ナショナルチーム選考レース 第3日目
2月4日 「北風が落ちて、不安定なコンディションでした」

Photo:斎藤 愛子
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RSX女子の須長はアテネ五輪代表選考では470のクルーをしていました。今も、セール番号はJPN470です。
午前9時にレース艇がハーバーを離れる頃には15ノット吹いていた北風でしたが、10時にスタートした後、徐々に弱まり、不安定なコンディションになりました。第6レースは東にふれた80度の風で14時を過ぎてからスタートしました。エリアAはそのあと第7レースをスタートし、レース途中で風が北から吹き出し、中止となりました。

不安定なコンディションで、成績が安定しないせいか、どのクラスも点差が開かない厳しい状況が続いています。葉山は東京湾から吹きぬけてくる60度の風と、大楠山の横の谷を抜けてくる80度の風、半島の南側を回ってくる南東の風とが混ざってしまい、コース設定が非常に難しいエリアです。後半は空がほこりっぽくなり、冷たい北風に変化してしまいました。大陸からの高気圧で砂が飛んできたのか、関東平野のほこりがまったのか・・・

6種目ともに、とにかく接戦です。トップの選手はプレ五輪代表がかかりますし、選考枠ぎりぎりの線で戦っている選手も枠内に入れることが目標ですから、とにかく残るために必死です。

明日も午前10時スタート、3レースを予定しています。

成績は上部に掲載。

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今日は北風が強い中で最初のレースを行いましたが、後は東へ変化する風で、レース運営は何度もマーク移動でたいへんでした。エリアAの下マークは水深が62mありました。
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RSX男子のスタート。8ノットの北東でスタートしました。
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レーザーと470男女の第7レースは途中でN旗があがり、日没間近で名島沖を曳航されて帰る途中です


Index 2007年度ナショナルチーム選考レース 第4日目
レース第4日目は午前中風がなくなりレースができませんでしたが、午後から高気圧の後面に流れる南風が吹き始め、470男女、レーザー、ラジアルは3レース、RSX級男女は2レースを行いました。

レーザー、ラジアルは12レースを予定しており、うち7レースで成立します。RSX男女は12レースを予定していますが、5レースで成立します。この4クラスは明日が最終日となります。470は15レースを予定しており、7レースで成立しますが、7日までに10レースができない場合は予備日の8日を使います。現在、9レースを行いましたから、残り2日で1レースもできなければ8日を使いますが、明日1レースできたらば、7日が最終日となります。

今日の午後は180度の周期変動の風で、470はO旗があがり、パンピングしまくりのレースになりました。波もでてきて、プレーニングコンディションでの接戦に見ごたえがありました。470男子は関組と山田組が競ってきました。470女子は田畑組が弱い風でがんばり、近藤組、吉迫組が追いかけます。レーザーは飯島が固めてきましたし、RSX女子は小菅がダントツになりました。RSX男子は富澤を谷が追う展開ですが、ラジアルは石川が才木と入れ替わってトップにでました。

明日、最終日のクラスは僅差での逆転ドラマがあるかどうか。470男女はまだまだレース数があるので、明日も堅い走りが必要です。明日は4クラスでNTが決まります。明日も朝は北風、午後から南に変わる、高気圧の中の天気ではないでしょうか。
でも、少し冷たい空気が強い流れなので、朝は北風が残るかもしれません。10時スタート、3レースを予定しています。

成績は上部に掲載。

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この選考会では毎朝8時15分からレース委員長とコーチ、選手ミーティングがあります。より良いレースにしていくため、意見交換の場となっています。
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風待ちの後、12時頃にエリアA,Bともに出艇、RSX男女だけがもっと後から出ました。
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470女子の接戦。田畑、近藤、吉迫、3艇が譲らない争いを展開しています。


Index 2007年度ナショナルチーム選考レース 第5日目
4クラスは最終日でNT決定

今日はレーザー級が1レース、ラジアル、RSX男女、470男女が2レースを行い、470以外はレース最終日となりました。午前中は北風で1レースを行い、昼前に風がなくなったため、一度陸へあがり陸上待機となりました。今日で終了のクラスは14時以降のスタートを行わないため、レーザーは1レース、ラジアルとRSX男女は2レースで選考レースを終了しました。

4クラスの1位選手が8月10日から青島(中国)で開催されるテストイベントの代表となります。

470男女は午後2時に回答旗がおりて、15時すぎから2レース目を行い、合計11レースを終了しました。女子はリコールして戻った田畑組がスタートでの出遅れを取り戻せずに6位をとり、近藤組はフィニッシュ手前100mのところで吉迫組に抜かれて2位、この2艇が17点、18点で最終日のプレ五輪代表をかけての勝負となります。吉迫組は5点差で追っていますから、まだ逆転のチャンスがあります。男子470は山田組が逆転し、3点差のトップです。2位の関組と明日、決戦となります。

明日の最終日は10時スタート、最大で3レースを予定していますが、14時以降のスタートは行いません。明日は朝から北風で、うまくいけば3レースできるのではないでしょうか。470男女ともに、最終日、目が離せなくなりました。

成績は上部に掲載。

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レーザーは飯島洋一が1位で選考通過。プレ五輪の代表になりました。
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RSX女子の大西と小菅の争い。JPN9の小菅が1位で、プレ代表になりました。大西は2位でNTに入りました。
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レーザー、ラジアルは本日でレース終了。10レースを終えて、クラスミーティングを行っているところです。


Index 2007年度ナショナルチーム選考レース 第6日目(最終日)
最後は近藤・鎌田組がきました

NT選考の最終日は470男女が3レースを行い、プレ五輪代表は男子が山田・中村組、女子が近藤・鎌田組に決まりました。朝から北風が15ノット吹く中でレースが始まり、3レースを終えるまで、何とか10ノットで吹き続けてくれ、男子は山田組が逃げ切り、女子は大接戦の末、決着がつきました。

女子の第12レースはスタートから近藤・鎌田がリードするものの、2回目の上マークで近藤組のスピンがからまっている間に吉迫・大熊組がトップに出て、そのままフィニッシュまでキープ。近藤組は2位で走っていながら、最後のマークを回ってからフィニッシュまでの間に井嶋・加藤組に抜かれてしまい、3位。田畑組が5位で捨てレースの4位を数えるため、近藤と田畑がならび、吉迫との差は2点。

第13レースは吉迫がトップ、近藤が2位、田畑が5位をとり、吉迫組が田畑組を逆転し、近藤組との差を1点としました。

勝負は最後の第14レースにかかりましたが、スタート後即タックで右海面に行く近藤組は葉山で育った選手です。この風は右のブローと決めていたかのように最初から右でせめていき、吉迫は左へ。ここが運命の別れ道となり、最初のマークは右で攻めた井嶋・加藤組がトップで、近藤、佐藤と続きました。近藤組は2回目のアウターループのダウンウィンドでよいブローをつかんで井嶋組を抜き、最後はトップフィニッシュと同時にプレ五輪への切符を獲得しました。

男子は山田・中村組が安定した固い走りで今日も3レースをまとめ、堂々1位でプレ五輪代表になりました。また、NTには5艇が選ばれましたが、昨年から継続の山田組、関・柳川組、松永・上野組に、若手の前田・谷川組、石川・野呂組が加わることになりました。

このメンバーで7月にポルトガルのカスカイスで開催される世界選手権に参加し、五輪国枠を獲得すべく、頑張ります。NT選考レースは本日で終了いたします。470級は合計14レースを行い、実力どおりの結果となりました。4月からはヨーロッパ遠征が始まり、世界選手権、プレ五輪と続きます。長い期間、応援いただき、ありがとうございました。

成績は上部に掲載。

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最終日に逆転して、たった1枚のプレ五輪代表切符を手にした近藤・鎌田組。男子が山田・中村組に決まり、アジア大会代表の2チームが今度はオリンピックテストイベントの代表になりました。
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今日は最初に2回連続でトップをとり、最終レース前にトップと1点差までつめよりながらも逆転ならず。気合の走りを見せた吉迫・大熊組でしたが、残念で
した。
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栗田が故障のため、急遽福井とペアを組んで参加した田畑ですが、最終日までトップをキープする大健闘。最後の最後で力尽きてしまいましたが、このシリーズ、一番の頑張りをみせましたし、中風以下の風域でのスピードには驚くものがあり
ました。
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後半に入ってから調子をあげて3強に食い込む勢いを見せた井嶋・加藤組。最初からエンジン始動していたなら・・・と思わせる上り調子でした。


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