● レース情報 / Race Informations 

ナショナルチーム選考レース

斎藤 愛子氏のレポートです




Index ナショナルチーム選考レースのお知らせ
セーリング競技のオリンピック種目である470級男子、女子、レーザー級の3種目 が、和歌山マリーナシティにおきまして、下記の日程でナショナルチーム選考レースを行います。

この選考レースから470男子は6、女子4、レーザー級4艇がそれぞれのナショナルチームに選出されます。

大会名: ナショナルチーム選考レース
競技種目: 470級男子
470級女子
レーザー級
日程: 3月2日    受付・計測、開会式、艇長会議
3月3日    レース第1日
3月4日    レース第2日
3月5日    レース第3日
3月6日    レース第4日

4日間で合計11レースを予定しています。
参加選手: エントリーリスト(PDFファイル)

Photo:Aiko Saito
(写真をクリックで拡大)
470級はカラーバンドのチェックと帆走重量を計測しました。全員パスで、いよいよレースです。
Photo:Aiko Saito
(写真をクリックで拡大)
ライフジャケットの浮力が50N(ニュートン)あるかを測定します。選考レースはオリンピックの規程にあうように考え、選手に世界を目指してもらう意識付けをしています。
Photo:Aiko Saito
(写真をクリックで拡大)
艇長会議が行われました。選手達の表情がひきしまりました。


Index ナショナルチーム選考レース 3月3日 第1日目

Photo:Aiko Saito
(写真をクリックで拡大)
470は関・柳川組が貫禄の走りで、初日を1−1とまとめました。変化の多い海
面で危なげないレース運びでした。
今日の和歌山は雨が降る前に風がなくなる不安定な状況でしたが、朝の北東風が残っている間に1レース、一度陸へ戻り、午後から1レースを行うことができました。

470級は19艇が参加していますが、アテネ五輪のメダリストである関選手が新しくチームを組んだ柳川と全日本に続いて2回目の大会となりました。強弱のある弱めの風ながら、風みちや潮目を上手につかんで貫禄の1−1です。全日本の後に全く練習ができていませんでしたが、レースに対する集中力が他の選手を圧倒していました。女子は地元和歌山の吉迫が第2レースで関・柳川に迫る走りで軽風では女子のパワーが目立っていました。

レーザー級は第1レースが途中で風がなくなり、第4レグを終えた第2マークでコース短縮となりました。弱い風の中では永井選手が堅い走りを見せています。

選考レースでは1日最大4レースを予定しています。明日の最初のレースは10時スタートを予定します。

Photo:Aiko Saito
(写真をクリックで拡大)
小雨が降る中、和歌山県知事が選考レースの激励にいらっしゃいました。
  470級 第1日目の成績 (PDFファイル)
  レーザー級 第1日目の成績 (PDFファイル)


Index ナショナルチーム選考レース 3月4日 第2日目

Photo:Aiko Saito
(写真をクリックで拡大)
第3レースではフィニッシュ手前でミスがあった田畑・栗田組にかわり、たなぼた
トップを獲得した近藤・鎌田組。女子がワンツーでフィニッシュしました。
変化の多い1日でした。朝一番は雨の中、風が不安定でスタートは延期になりました。雨がやみ、11時すぎからレースが始まりましたが、470、レーザーともに2レースを行うことができました。

和歌浦の湾の中は地形の影響を受けて風が変化しますから、流れをよくつかんで、風の強い場所をしっかりと見ていかれる選手が巧みなレース展開ぶりを見せています。
470のパンピングフラッグがあがったり、おりたりすることからも風の強弱の変化が伺えます。

本日までに4レースを終えました。明日から後半戦に入り、明日は4レース、最初のスタートは10時を予定しています。






Photo:Aiko Saito
(写真をクリックで拡大)
本日レーザーで2レースともトップをとった飯島洋一。
  470級 第2日目の成績 (PDFファイル)
  レーザー級 第2日目の成績 (PDFファイル)





Index ナショナルチーム選考レース 3月5日 第3日目

Photo:Aiko Saito
(写真をクリックで拡大)
陸上待機で、待ちくたびれそうな選手達。和歌山マリーナシティはセーリングの強 化拠点のひとつです。
第3日のレースは忍耐のひとことになりました。朝から風が安定せず、陸上待機となりましたが、昼前から北西の風が吹く中で470がスタートしました。5分後にスタートする予定であったレーザー級は風が右へ変化したため、スタート延期となりましたが、アウターコース(台形)の470は第3マークを回って、第2マークへ2回目のアップウィンドを走っている途中で風がおかしくなり、ノーレースとなりました。

再度レースがスタートしたのは15時半を過ぎた頃です。雨雲がレース海面の上を通過していくのにともない、北東からの風が10ノット前後吹き出しました。今度は延期になっていたレーザーが先にスタートしました。レーザーはアウターコースの2回目の第2マークでコース短縮となりましたが、第5レースまでを消化することができました。

後からスタートした470は雨雲からの降水が終わったところで風がなくなり、またもやノーレースとなり、本日レースはできませんでした。長時間海上にいましたが、レーザーの1レースしかできませんでした。明日は最終日ですが、470は5レースでカットレースができますので、成績に大きく左右します。最終日は12時30分を越えるスタートがありませんが、予定時刻を1時間くりあげて、午前9時に最初の470級レースがスタートします。風が吹くことを期待します。

Photo:Aiko Saito
(写真をクリックで拡大)
風がなくなったり、いきなり10ノットになったり、安定した風が吹きません。470は2回スタートしたものの、ノーレースとなりました。
  本日ノーレース (PDFファイル)
  レーザー級 第3日目の成績 (PDFファイル)







Index ナショナルチーム選考レース 3月6日 第4日目(最終日)
最終日は午前9時からレースが始まり、北系の風の中で3レースを行いました。最初のレースは風の変化の途中であったため、6ノットでスタートしながらもレース後半には10ノットを超えるブローが入りました。残り2レースはシフトが多いながらも12ノット以上の風でレースができ、選考レース最終日らしく、上位選手の接戦が見られました。

470は関・柳川組が1位で選考トップとなりましたが、2位から4位には女子チームが入りました。アテネ五輪が終了したばかりで新しいチームが多いこともありますが、女子チームが元気なことが全日本に続いて証明されました。女子1位は田畑・栗田組です。このレースの結果から男子の上位6チームと女子の上位4チームが2005年度のナショナルチームとなります。男子、女子を合わせて5チームが大学生(うち1チームは現在高校3年生で4月から大学生)ということで、大幅な若返りをしました。
今後の選手の成長に期待してください。

レーザー級は飯島対永井で迎えた最終日で、接戦の末、飯島が逃げ切りました。最初のレースで飯島が5位をとり、永井が逆転したかに見えたのですが、最終レースでは逆に永井がつまづき、飯島が1点差で1位になりました。レーザー級は上位4艇がナショナルチームとなります。

北京五輪を目指すセーリング競技のナショナルチームについて、今後の活動は下記のHPにてご覧ください。

http://www.jsaf.or.jp/olytoku/index.html

  470級 最終成績 (PDFファイル)
  レーザー級 最終成績 (PDFファイル)

Photo:Aiko Saito
(写真をクリックで拡大)
3399 「相変わらず淡々としていた関選手と新しく北京を目指すパートナーの柳川。(470男子)
Photo:Aiko Saito
(写真をクリックで拡大)
3406 「接戦の女子を制したのは田畑・栗田組。470は女子チームが2,3、4位に入りました。(470女子)
Photo:Aiko Saito
(写真をクリックで拡大)
3397 「とりあえず、良かった」と喜ぶ飯島洋一(レーザー)




Index