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斎藤 愛子氏のレポートです
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江ノ島オリンピックウィーク2004のお知らせ
セーリング競技のオリンピッククラスが神奈川県・江ノ島にて9月17日から20日の4日間集まるオリンピックウィークが開催されます。同大会と同時にU− 19、U−15のユース大会も開催されます。 大会名: JSAF Olympic Week 2004 in Enoshima
(江ノ島オリンピックウィーク2004)
競技種目: オリンピッククラス: 470男女、レーザー級、ミストラル級男女、49er 級
(470級は国際セーリング連盟のグレード2、ミストラル級、レーザー級はグ レード3に認定された大会です)
U−19 : 420級、FJ級、レーザーラジアル級、シーホッパーSR級、 ミストラル級
(2005年ユースワールド、ナショナルチームの代表選出選考会を兼ねています)
U−15 : OP級
日程: 9月17日 470級のみ受付、レース第1日
9月18日ー20日 全クラスレース
レース形式: オリンピッククラスは全11レースを予定
U−19、U−15は全9エースを予定
参加選手: アテネ五輪470男子で銅メダルを獲得した関・轟組が470級に出場します。
アテネ五輪49er級代表の中村・高木組が49er級に出場します。
ミストラル級に中国・上海から6名の選手が出場します。
U−15のOP級には全国各地から100隻以上の参加があります。
Photo:Aiko Saito
(写真をクリックで拡大)スロープにいるのは、アテネオリンピックで銅メダルを取った関 ・轟組のボート
大会のウェブサイト:
http://www.cityfujisawa.ne.jp/~jpn-1545/eow2004.htm
斉藤愛子
江ノ島オリンピックウィーク(成績配信担当)
江ノ島オリンピックウィーク2004 第1日目
オリンピックウィーク初日は470級のみが2レースを行いました。朝晩は涼し くなってきたものの、日中は蒸し暑い中、南からの湿った風が5−6メートル吹 いたレースとなりました。第1レースで関・轟組はスタートで飛び出してしま い、リコールとなったために一度ラインへ戻ってから再度スタートをするという 失敗をしてしまいましたが、そこはアテネ五輪のメダリストらしく、落ち着いた 展開で5位まで追い上げました。
Photo:Aiko Saito
(写真をクリックで拡大)第1レースでリコールした関・轟組は1分ルール(I旗)スタートラインへラウ ンジエンドで戻ってからのスタートになりました。
本人いわく、スタートで飛び出してしまい、リコール旗があがったので、 「あ、自分達だ。やっぱ、でた。もどろ。」という淡々とした調子で戻ってきました。
きっと、オリンピックもこのマイペースさで走っていたのでは?初日は五輪最終選考まで残った松永が福岡の柳川と組んでトップを2回とる快走 を見せました。第2レースでは関・轟の追撃をかわし、あぶなげないレース振り を見せています。関・轟はオリンピック後、挨拶まわりでいそがしく、全く練習 をしないままの参加ですが、11レースのうちの2レースが終わっただけですか ら、徐々に調子が戻ってくることでしょう。
明日からはOP他残りの10クラスもレースが始まります。
第1日の成績:(PDFファイル)470級 25隻参加 上位5チーム
1位 松永鉄也・柳川祥一組 1−1
2位 白石潤一郎・後藤浩紀組(ノースセール) 2−4
3位 三部泰成・高村幹治組(本田技研工業) 3−3
4位 関一人・轟賢二郎組(関東自動車工業) 5−2
5位 宮川英之・八山慎司組(福岡第一高校) 4−5
江ノ島オリンピックウィーク2004 第2日目
江ノ島オリンピックウィーク2004 第3日目
朝から南西の風が10メートル以上吹き、波が悪いコンディションであったた め、10時予定のスタートは延期されました。最初にレース海面に出たのはOP シルバーフリートで、江ノ島の東浜湾内で2レースを行いました。次にA海面の ミストラル級、B海面でOPゴールドフリート、C海面のシングルハンド、D海 面のダブルハンドクラスがそれぞれ南西の風が15ノットの中、2レースを行い ました。
Photo:Aiko Saito
(写真をクリックで拡大)中国ボードチームの力強い走りです。
ダウンウィンドでの連続パンピングとコースどりは見事です。OP級は関東水域連絡会のオープンレースになっており、本日のレースで終了し ます。しかしながら、オリンピックウィークは明日もレースが続きます。第48 回の関東水域レースの表彰式は今日までの成績で決定しました。歴代のOPチャ ンピオンやオリンピック代表、ブロンズメダリストの関・轟組がプレゼンテー ターをつとめました。
470級は2レースを行いましたが、松永・柳川、白石・後藤、三部・高村が3 点差で優勝を争う僅差になり、最終日の結果次第になりました。また、FJ級で は今日の2レースをまとめた艇が上位にあがりましたが、3位にあがった平井・ 古谷組は女子ペアで、強風の巨大な波の中を男子顔負けのダウンウィンドの走り を見せ、果敢に攻めている姿に驚かされました。
ミストラル級は中国のYaoがトップに出ましたが、今回来日している選手は中 国の準ナショナルチームに属するレベル(上位10位前後)ということです。中 国では500名くらいの選手が数箇所に設けられたトレーニングセンターで日々 練習を続けており、ダウンウィンドでもパンピングしつづける力強さが光りま す。そして、日本の冨澤もその中でしっかりと食いついて走っています。
明日はいよいよ最終日になりますが、2レースを予定しています。13時以降の スタートはありませんが、明日も南西の今日よりは少し弱めの風が予報されてい ます。
本日の成績:オリンピッククラス
470 25艇参加 本日2レース
1位 松永鉄也・柳川祥一(柳が崎ヨットクラブ・SPN) 1−1−2−4− 2ー3−1
2位 白石潤一郎・後藤浩紀(ノースセール)2−4−4−1−1ー1−4
3位 三部泰成・高村幹治(本田技研工業)3−3−1−2−3−2−2レーザー級 8艇参加 本日2レース
1位 戸田隆久(埼玉県セーリング連盟) 1−2−3−2
2位 岡本祥(静岡県立相良高校)3−1ー4−1
3位 室松さとし(葉山セーリングカレッジ)2−4ー5−5ミストラル級 45艇参加 本日2レース (5レース以上になりましたから1 カットです)
1位 Fuwen Yao (CHN)2−3ー1−2−1
2位 冨澤慎 (関東学院大学)3−1ー2−5−2
3位 Jian Huang (CHN)1−4ー15−4U−19
FJ級 30艇参加 本日2レース
1位 稲村健太郎・布野泰志(碧南セーリング) 4−2−1
2位 宮田侑輝・清水誠(三ケ日高校) 3ー5−3
3位 平井恵子・古谷萌美(神奈川県セーリング連盟)8−6−4420級 4艇参加 本日2レース
1位 村山航・伊集院雄大(福岡県・中村学園三陽高校) 1ー3−1
2位 平崎昴・山下洋(葉山町ヨット協会) 2ー1−2
3位 小副川智也・田中啓太(玄海セーリング) DNC−2−3レーザーラジアル 7隻 本日2レース
1位 中村瑛史 (湘南サニーサイドジュニア) 1−1−5−1
2位 川添清徳(江ノ島ジュニア)2−3ー1−3
3位 長谷川哲子(三重県ユース) 4−2ー2−2シーホッパーSR 28艇参加 本日2レース
1位 国見洋光 (神奈川ユース) 1−1−2−1
2位 西村祐次 (福岡県・中村学園三陽高校) 2−2−1−4
3位 鈴木雄介 (江ノ島ジュニア) 5−4−7−2U−15
OP級ゴールド 83艇 本日2レース
1位 横田敏一(江ノ島ジュニア) 7−1ー4−1
2位 野村一真(藤沢市青少年セーリングクラブ) 4−4−8−6
3位 石原帆高(江ノ島ジュニア)1−7ー1−18ミニホッパー 5隻参加 本日2レース
1位 藤原海世 (江ノ島ジュニア) 1−1ー2−1
2位 周東 直隆(江ノ島ジュニア) 2−DNF−1−2
3位 片岡 裕貴 (江ノ島ジュニア) DNF−RET−4−3
江ノ島オリンピックウィーク2004 第4日目(最終日)
Photo:Aiko Saito
(写真をクリックで拡大)ミストラルは1位と3位に中国チームが入りました。同じアジア人ですから、 普通に日本語で話しかけてしまいます。北京五輪で中国へ行くと、私達が逆に中 国語で話しかけられるのでしょうか。
手前は優勝したYao選手
最終日は朝から南西の風が期待されていましたが、伊豆半島の方から近寄る雨雲 の影響で午前中は195度から220度までの間を風がシフトしまくる不安定な 状況の中でレースが行われました。雨雲の去った12時半ころからは10ノット オーバーの良い風になりました。13時のスタート最終時刻までにシングルハン ドは3レース、その他のクラスは2レースを行うことができました。昨日までレースができていなかった49er級は今日2レースしか行えず、大会 の規定する最低3レースという条件を満たさなかったため、大会レースが成立し ませんでした。
オリンピックウィークがオリンピッククラスだけでなく、ユース(U−19), ジュニア(U−15)とともに開催された初めての大会はアテネオリンピックか ら帰国したばかりの関・轟組(470男子)の参加もあり、ジュニアからオリン ピックのメダルまでが一気につながった貴重な大会となりました。今後も継続し て、世界に飛び出す選手の育成に貢献していけることを望みます。
JOCからのユーストロフィーはU−19が420級の村山選手、U−15はOP ゴールドの横田選手に贈られました。
最終成績:オリンピッククラス
470 25艇参加 本日2レース 合計9レース (2レースカット)
1位 松永鉄也・柳川祥一(柳が崎ヨットクラブ・SPN) 1−1−2− (4)−2ー(3)−1ー1−1
2位 三部泰成・高村幹治(本田技研工業)3−3−1−2−3−2−2ー (4)−(OCS)
3位 白石潤一郎・後藤浩紀(ノースセール)2−(4)−4−1−1ー1− 4ー(RAF)−4レーザー級 8艇参加 本日3レース 合計7レース (1レースカット)
1位 戸田隆久(埼玉県セーリング連盟) 1−2−(3)−2ー1−1−3
2位 岡本祥(静岡県立相良高校)3−1ー4−1−(6)−5−2
3位 室松さとし(葉山セーリングカレッジ)2−4ー(5)−5ー3−3−1ミストラル級 45艇参加 本日2レース (1レースカット)
1位 Fuwen Yao (CHN)2−3ー1−2−1−2−(22)
2位 冨澤慎 (関東学院大学)3−1ー2−5−2ー4−(25)
3位 Zhengnan Fang(CHN) (7)−6−4−1−6−1−1U−19
FJ級 22艇参加 本日2レース 合計5レース (1レースカット)
1位 稲村健太郎・布野泰志(碧南セーリング) (4)−2−1−3−4
2位 宮田侑輝・清水誠(三ケ日高校) 3ー5−3ー(RAF)−2
3位 斉藤航・吉永弘斗(玄海セーリング) 1−9−(OCS)−1−5FJ級女子 8艇参加 本日2レース 合計5レース(1レースカット)
1位 平井恵子・古谷萌美(神奈川県セーリング連盟)8−6−4ー4−(9)
2位 佐々木優実・松尾綾(玄海セーリング) 15−(18)−10−2−1 1
3位 高橋友海・津ヶ谷加依(三ケ日高校) 9−(15)−15−5−13420級 4艇参加 本日2レース 合計5レース(1レースカット)
1位 村山航・伊集院雄大(福岡県・中村学園三陽高校) 1ー(3)−1−1 −1
2位 平崎昴・山下洋(葉山町ヨット協会) 2ー1−2−(4)−4
3位 小副川智也・田中啓太(玄海セーリング) (DNC)−2−3ー2−2レーザーラジアル 7隻 本日3レース 合計7レース (1レースカット)
1位 中村瑛史 (湘南サニーサイドジュニア) 1−1−(5)−1−1−2 −2
2位 川添清徳(江ノ島ジュニア)2−3ー1−3ー2−1−(4)
3位 長谷川哲子(三重県ユース) (4)−2ー2−2ー3−3−1シーホッパーSR 28艇参加 本日3レース 合計7レース (1レース カット)
1位 国見洋光 (神奈川ユース) 1−1−2−1ー(7)−1−1
2位 西村祐次 (福岡県・中村学園三陽高校) 2−2−1−4ー(11)ー 3−3
3位 川副温子 (玄海セーリング) 7−5−(9)−3−2−2−5U−15
OP級ゴールド 83艇 本日2レース 合計6レース (1レースカット)
1位 横田敏一(江ノ島ジュニア) 7−1ー4−1ー(10)−5
2位 小宮はるか (江ノ島ジュニア) 6−3−(38)−4−2−6
3位 横田貴大(江ノ島ジュニア) 3−5−(18)−2−14−1OP級シルバー 24艇 本日3レース 合計5レース (1レースカット)
1位 中村礁太(横浜ジュニア) 1−3−(12)−3−4
2位 北村勇一朗 (静岡県連浜名湖ジュニア) (8)−4−2−1−5
3位 鈴木大翔 (葉山町ヨット協会) (9)−2−3−2−8ミニホッパー 5隻参加 本日3レース 合計7レース (1レースカット)
1位 藤原海世 (江ノ島ジュニア) 1−1ー2−1ー(4)−1−1
2位 周東 直隆(江ノ島ジュニア) 2−(DNF)−1−2ー5−2−3
3位 片岡 裕貴 (江ノ島ジュニア) (DNF)−RET−4−3−1−4 −2