Racing
ヨットレースについて

北京2008オリンピックを終えて

2008年8月27日
セーリング日本選手団団長・JSAF会長 山﨑達光

8月26日JOC解団式が行われ北京オリンピック全日程が終了いたしました。
この機会に日本セーリング連盟の会長として、またセーリング代表団の団長として皆さまに御礼とご報告を申し上げます。
まず、何よりも今回の北京オリンピック・セーリング競技に際しまして寄せられました皆様からの絶大なご支援・ご声援に対し衷心から御礼を申し上げます。

アテネから北京に至るこの4年間の道のりを終えた今、この結果については皆様のご期待に十分お応え出来ることとならず申し訳なく思っております。
私どもの目標は「メダル獲得と複数種目の入賞」でありましたが、結果はご存じの通りメダルレースへの出場二種目、入賞は男子470級一種目に止まり、念願のメダル獲得はなりませんでした。メダル獲得を期待して臨んだ女子470級は緒戦のケースから立ち直らせることが出来ず残念な結果に終わり、世界ランク1位のチームに対するマークの厳しさを改めて認識することとなってしまいました。
一方、49er級、ウインドサーフィンRS:X級男女は着実に実力がアップしたことを実感しましたが世界の強豪と渡り合うにはより一層の努力が必要ですし、レーザー級は世界のレベルの高さを痛感しました。

団長として現場で選手・コーチの活動を見守った者として、またそのひたむきな闘争心を目のあたりにした者として、選手たちは全員五輪初参加ながら、またコーチたちも皆青島の海で最後まで全力を尽くしたと申し上げることができます。

しかしながら、結果は結果として厳しく受け止めなければなりません。私にも反省点などいくつかの思いはありますが今はそれを断片的に申し上げることは控えたいと思います。既に私達は組織として真摯かつ冷静な評価、分析と反省のプロセスに入っております。そして、その具体的な作業をオリンピック特別委員会に指示しております。
こうした結果を近い将来皆様方にご報告し、これまでの評価と反省に立って次に向けての体制を構築して行く所存です。
この結果に対するご批判あるいはご意見は団長として、また会長として厳粛に受け止めさせて頂きます。何なりとお寄せいただきたく存じます。

また、オリンピック終了後短期間ではありますがお寄せいただいたご激励に対して深く感謝申し上げます。
誠に簡単ではありますが、ご支援・ご声援への重ねての御礼と今後とも倍旧のご指導ご鞭撻を賜りますことをお願い申し上げまして、閉幕にあたっての私のご挨拶とさせていただきます。