□2015年第1回初島ムーンライトレース

2015年第1回初島ムーンライトレース
参 戦 記

明治学院大学 4年
前場 菜々美

我が明治学院大学のフルードリス(SEAM31)は、11月28日から翌29日にかけ、外洋レースならではといえる、夜の22:00小網代沖をスタートする初島ムーンライトレースに参加しました。

エントリーは TREKKEE (MUIR40)、SPARROW(YAMAHA 9.5 IMS)と私たちの3艇で、レーティングは、私たちが2番目でした。

日中に練習を行い、仮眠を取り、レース備えました。

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安全装備を確認後、スタート1時間半前の20:30に出港しました。

辺りは真っ暗でしたが、満月に近い月が、雲一つない空に浮かび、月明かりで景色は暗いながらによく見えます。温度も震えるほどは寒くもありません。

相模湾に、緑と赤の光と黄色い光がゆらゆらと動き回っていて、スタートの位置は遠くからでもすぐに分かりました。

スタート前に風向をチェックし、スタボータックのスピンを選択しました。この時、風はやや前よりの横から入ってきていてTREKKEはジェネカーまたはコードゼロで快走。SPARROWは同じスピンランながら、角度が良く、どんどん離されていきました。

スタートから30分後うねりにより、スピンがあおられ、アフターガイ用のブロックが破損してしまいました。これを期にジブを上げて高さを取り戻しつつ初島に向かいました。

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初島を回航する際に、先行艇がカームに捕まっている為、小さく島を回ると決め、初島の北西端をダイレクトに狙いました。狙いが功を奏し、カームに捕まることなく2艇を追い上げ、初島北西端でベアしスピンアップしたところで、SPARROWを抜きました。その後、島の西側でジャイブを1回。島の南西端をかわしながらジブアップ。初島灯台を磁針方位0度に見た時刻は、1時48分でした。

復路のアップレグは、風が左右に頻繁に振れ、波が悪く非常に走らせにくい海象でした。フルメイン、No1のクローズホールドで高さを稼ぎなから小網代浮標を目指しました。後ろからは、SPARROWが迫ってきます。向かい風を受け、飛沫をあび、体が凍えそうになりますが、全員で気合のハイクアウトが何時間も続きました。お月さまは、いつまでもフルードリスについてきます。

残り10マイルから、除々に角度を落とし、スピードでSPARROWを振り切り、06:11 にフィニッシュしました。結果は、修正タイム304秒の差でSPARROWに負けてしまい、3艇中3位。

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レース後は、パーティーが開かれ、他艇の選手の方々とも交流することが出来、レースのお話しを沢山聞かせていただきました。

また、今回の参加にあたり、外洋三崎の運営委員会の皆様には、朝早くからレースを運営の準備をしてくださり、パーティーまで用意していただき誠にありがとうございました。

結果は最下位でしたが、必死にロングレースの達人達に食らいつくことが出来たと思うので、今後も外洋レースの経験をどんどん積んでいって、外洋レースを盛り上げる一員になれるように精進しようと思っております。

 

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