□ISAFレース・マネージメント・マニュアルの頒布を開始します

2000年度よりスタートするナショナル・レース・オフィサー制度の公式教科書となる 「ISAFレース・マネージメント・マニュアル」の邦訳版が完成しました。 レース・オフィサーを目指す方はもちろん、各地でクラブレースなどの運営に 携わる方々にも必見の資料です。

	◆A4版 194頁
	◆日本語版発行 財団法人日本セーリング連盟(JSAF)
	◆翻訳・監修  JSAFレース委員会
	◆価格 ¥2,500
	◆送付手数料 1冊に付き¥300(ただし、5冊以上まとめてご購入の方は無料)
	ご希望により、送料着払いの郵便小包も手配しますので申込時に明記ください。

※購入・お申込方法
別紙お申込書に必要事項をご記入の上、下記へお送りください。 代金および送料は下記口座に振込するか、下記住所宛てに現金書留で申込書ととも にご送金ください。代金入金を確認後、品物を発送します。
5冊以上まとめられると送料が無料となりお得です。 なるべく県連、外洋支部、クラブなどでまとめてご購入ください。

[申込書送付先・現金書留の場合の送金先]4月5日より受付開始

住所:
〒261−0003 千葉市美浜区高浜1−14−8−710 三浦 明夫 気付
日本セーリング連盟レース委員会事務局

ファックス:043−244−6255
Eメール:aymiura@mb.infoweb.ne.jp

[代金振込先]:東京三菱銀行 津田沼支店
普通 1281900
日本セーリング連盟レース委員会事務局 三浦明夫

申込書(PDF)はこちらです。
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●主な内容
(マニュアルの使用方法より抜粋)
 セクションAは、レース前の計画および組織化、関係諸機関および 委員会を組織する主な目的について扱っている。 このセクションでは、必要な人員と委員会構成による組織化、 レース委員、運営艇の備品や適切な艇、レース文書について列記している。 最後に、異なる競技形式の諸相、およびどのようにレース海面を 選ぶかという点について述べている。
 セクションBは、スタート、コース設定、スタート手順、レース中の フリートの監視、およびフィニッシュを取る手順といったレース運営に ついて述べている。このセクションでは、もっとも重要な海上での行動に ついて述べられている。異なるコースの形とレース委員がより柔軟に 活動できるような新しいスタートシステムに力点が置かれている。
 セクションCでは 最終成績発表の準備や、表彰式の式次第などの レース終了後あるいは大会の最後に行われるべき仕事について言及している。  セクションDはレース運営に関係する競技規則、およびレースの水準と 成功に大きな影響を与えるレース運営という大事な事柄に対する 考え方「レース運営方針」に言及している。
 セクションEはISAF審判、およびマッチレースに関するレース運営事項を 扱うマッチレースマニュアルの2つの役割を果たしている。
 セクションFは各章の本文で言及した付録を載せている。

目次

セクションA:レース前の計画および組織化
第1章 競技主催に関する組織の責任について
第2章 委員会および責任者
第3章 施設/設備
第4章  船舶および装備
第5章 レース文書
第6章 競技形式およびレースエリア選定

セクションB:レースの運営
第7章 大会の開始
第8章 コース設定
第9章 スタート手順
第10章 レース中
第11章 フィニッシュ

セクションC:レース後の任務
第12章 各レース日の最後に行われるべき事柄
第13章 大会終了時に行われるべき事柄
第14章 大会終了後の任務

セクションD:推奨されるレース運営手段
第15章 推奨されるレース運営手段

セクションE:マッチレース運営
第16章 マッチレース運営

セクションF:付録
索引

●推薦の言葉(初版・第2版序文より抜粋)
 (前略)われわれは、ヨットレースはまず第一にセイラーのために 開催されるという事を常に心に留めておかなければならない。 セイラーが自ら期待し、自分に値するものを得る事ができるよう、 可能な限りの事がなされなければならない。すなわち、 よく組織され、よく運営された大会、レースである。 大会に関してもっともよく聞かれる意見は、まったく同じ事柄であっても、 実にさまざまな仕方、言い方があるということである。 ある開催地から次の開催地へと移動するセイラーは、異なるスタート手順、 信号、そしてもっともありふれた事を表している、 異なった帆走指示に遭遇する。(中略)
 しかしながら、多少なりとも標準化できる領域はある。 もし、組織委員たちが同じ用語を使って、同じ順序で帆走指示書を 書くようになれば、それだけでも大きな前進だろう。(中略)
 このマニュアルの本文はなるべく短くなるように心掛けていて、 必要な時には付録があることを述べている。このことの利点は、 包括的なチェックリストが欲しい人はこのマニュアルの最後を見ればいいし、 一方、基本的な知識のみを求める人は本文さえ読めば目的は達成できるように なっているという点にある。(中略)
 このISAFのレース運営マニュアルは、世界中の大会を組織する人々 およびレース運営に携わる人々のための運用文書である。 ある種のヨットレースにつきものの、事務局の機能、セレモニーそして 社交的活動に対する完璧なシナリオというよりはむしろ、技術的な マニュアルである。セレモニーや社交的活動はヨット競技全体から見れば 同じように大事な事ではあるが……。というのも、ヨット競技は関係諸機関や スポンサーからできるだけ多くの援助を得る事が必要だし、さらには、 レースそれ自体と同様、社会的な面も大事な観客参加型のスポーツでも あるからだ。しかしながら、文化や慣習、それに経済的な状況に基づく差が あまりにも多いために、このマニュアルにおけるように統一された指針を 示すことは出来ないと感じられていたのだった。(中略)
 大会の規模や表面上の重要性がどうであれ、われわれは常にわれわれの 最終目標を心に留めておかなければならない。われわれが成功したかどうかの 試金石は、勝者が勝利に値したか、そしてみんなが大会を楽しんだかどうかである。 大きな大会ではみんなというのは幅広い範囲の人々を含む。 つまり、競技者、スポンサー、メディア関係者、観客、コーチ、審判、 組織者、そして援助者である。

 彼らはみな、セーリングという偉大なスポーツの一部分なのである。

ブライアン ウイリス

ISAFレース運営小委員会、委員長