J-Sailing

第7回 JMPF ジュニアチャンピオンレガッタ開催


 レースは\ミニホッパー級(全長3.43m)とシーホッパー級SR(全長4.24m)の2クラスが設けられた。 参加者の顔ぶれは,このレースが今年初めてのセーリングだという北海道からの選手や, 1年364日は毎日ヨットの練習で海に出ているという佐賀県の選手など,さまざま。 「多くの人のセーリングを見て自分の課題を見つけること」, 「トップを狙う」など,それぞれに目的を持って大会に臨んでいた。 大会期間中は無風から強風,雨,晴天など,春らしいめまぐるしく変化する気象コンディション。 全7レースが予定されていたが,ミニホッバー級のレース水域にはあいにく風がない時があって,1レースが実施できなかった。
 自然の中でのスポーツで,風を工ネルギーにして走るヨットだけに,他の選手に貫けない操船技術に加え,強風時にもヨットのバランスを保てる体力や, しぶきや雨に濡れる悪コンディションでも最高のスピ-ドを引き出せるように各部をコントロールできる集中力, がまん強さなども必要だ。
 「ミニホッパー級に乗るのはこれで2回目,普段はOPクラスに乗って練習しています。 セーリングはヨットという道具を使うところがおもしろい」と,ミニホッパー級で総合優勝した佐藤大介選手(14才・中学2年生)。 国体採用艇で年々レベルアップし,強豪ひしめくシーホッパー級SRを制した近藤敬介選手(17度・高校2年生)は, 「学校が終わってから毎日セーリングしています。 休みといえば元旦の1日くらいですね」と,ヨットが大好きといった表情で勝利のコメントを語ってくれた。
 栗田大会競技委員長は,「この大会で多くの友人をつくり,またどこかのレースで再会したら元気に挨拶しよう。 楽しいレースをして,それを糧にして次のステップをめざそう」とあいさつし,大会を締めくくった。 この大会で活躍したジュニアセーラーが,いまではオリンピックのヨット競技代表の座を争うほどに成長するなど, 多くの成果を実らせていることからも,来年以降のさらなる充実に期待が寄せられている。

J-Sailing 6月号より抜粋