2017年ワールドカップシリーズ
第2戦 ワールドカップ イエール(フランス)2017/Apr/23

第1戦のマイアミ大会で準優勝の470男子 磯崎・高柳組(左端)

第1戦のマイアミ大会で準優勝の470男子 磯崎・高柳組(左端)

セーリングワールドカップ第2戦がフランスのイエールで4月23日~30日に開催されます。

■期待される若手の台頭
ワールドカップはワールドセーリングのランキングの上位者に参加資格が与えられます。2017年からは参加枠が増え、オリンピッククラス10種目400艇と東京五輪で公開競技の候補になっているカイトセーリング20艇、パラリンピッククラス20艇がイエール大会の参加枠となります。日本からは7クラス、15艇、24人の選手が参加し、14人のコーチ、スタッフでサポートします。

開催地イエールは南仏プロバンス地方にある街で、50年前に開発されたリゾート地。マルセイユとニースの中間に位置します。
本レースの前身となる「イエール・オリンピックウィーク」は世界中から1000艇を超える参加がありました。いまはワールドカップを構成するレースとなり、規模は小さくなったもののフランスのセーリングチームを支えてきた拠点の1つです。
招致活動を行っている2024年のパリ五輪セーリング競技の会場候補地がマルセイユのため、多くの大会がマルセイユで開催されることが多くなり、イエールでの開催は2017年が最後になるかもしれません。

2017年ワールドカップシリーズは第1戦のマイアミ、第2戦のイエール、ファイナル(スペイン・サンタンデール)で構成されています。第1戦、2戦で獲得したポイント合計の上位20艇(レーザー男子とラジアル女子のみ25艇)がファイナルへ進出できます。リオ五輪が終わり新世代への移行が進む中、各種目でも若手の台頭が目立っています。また、この新しいシステムの下、五輪終了後も活動を続けるベテラン勢も増えています。

■日本選手の顔ぶれ
日本チームの参加者は以下になります。

RS:X男子
富澤 慎 (トヨタ自動車東日本)
倉持 大也 (福井県体育協会)

RS:X女子
小嶺 恵美 (一宮グループ/ジェイ・ウィル・パートナーズ)
伊勢田 愛 (福井県体育協会)

レーザー男子
瀬川 和正 (米子産業体育館)

レーザーラジアル女子
土居 愛実 (アビームコンサルティング)

49er FX女子
波多江 慶/板倉 広佳 (豊田自動織機)

470男子
今村 亮/外薗 潤平 (一宮グループ/九州旅客鉄道)
磯崎 哲也/高柳 彬 (エス・ピー・ネットワーク/日本経済大学)
土居 一斗/木村 直哉 (アビームコンサルティング/日本大学)
高山 大智/今村 公彦 (日本大学/九州旅客鉄道/YST Rev’s)
市野 直毅/長谷川 孝 (所属なし/横浜ゴムMBジャパン)
小泉 颯作/野田 友哉 (トヨタ自動車東日本・日本経済大学)
神木 聖/疋田 大晟 (Yamaha Sailing Team Rev’s)

470女子
宇田川 真乃/関 友里恵 (Yamaha Sailing Team Rev’s)

マイアミで上位に入り、ファイナルを狙うチームがほとんどですが、3月に高校を卒業したばかりの宇田川選手にとっては、トップレベルの大会は初めての挑戦です。一方、470女子リオ五輪代表の吉田愛選手は出産のため今年前半は大会に出ません。ほかのリオ代表選手たちの中にも吉田選手と同様に出産を控えて活動を休止している選手がおり、宇田川・関組のような若い新しいチームにもワールドカップに出るチャンスが巡ってきたのです。

470男子の磯崎・高柳組は第1戦のマイアミ大会で準優勝、3月末からスペイン・パルマで開催されたプリンセスソフィア杯では優勝し、新世代の中でトップを走り始め、今大会でも活躍が期待されます。470男子は多くチームがいるので、国内で競いながら合宿、練習を重ねてきましたが、その成果が表れ始めたところです。

また、リオ五輪代表の富澤選手(RS:X男子)、土居愛実選手(レーザーラジアル女子)もファイナルへ向けて準備周到です。2人は外国人コーチの指導を受けており、海外のトップ選手たちとの練習時間を増やしてレベルアップを計っています。

■大会スケジュール
4月23日~24日 受付、計測、開会式
4月25日~28日 49er、49erFX、RS:X、Nacra 17、カイト、予選12レース
4月25日~29日 Laser、Radial、Finn、470、パラリンピッククラス(全レース) 予選10レース
4月29日    49er、49er FX、RS:X、Nacra17、カイト メダルレース(1)
4月30日    Laser、Radial、Finn、470  メダルレース(1)

■大会期間中の成績
http://www.sailing.org/worldcup/results/index.php

■Liveトラッキング
http://ttp//swc2017-hyeres.sapsailing.com/

■レース期間中の日本選手の様子はJSAF広報委員会のFBでもお伝えします。
https://www.facebook.com/JSAF.PublicRelations

■大会サイト
http://www.sailing.org/worldcup/home.php